Keyword
インドネシア、海外の日本のコミュニティ、文化人類学、日本人移民、日本占領期インドネシア、歴史人類学
戦前・戦中・戦後の日本と東南アジア
研究内容・実践活動
第2次世界大戦期日本軍政が敷かれたインドネシア社会、オランダ植民地時代のインドネシア社会、そして東西冷戦期のインドネシア社会の日本とインドネシアの関係を研究しています。
時代や国境を越えた人と人との繋がりや、社会体制の変化や継続性などを紐解くと、当時の人々の生活と社会の空気感が現れてきます。そんな歴史人類学研究を行っています。
現在行っている研究は、①日本占領期インドネシアを起点とした人物相関図を作成し、戦前戦後の国内外の人脈、②日本占領期インドネシアの公衆衛生について、③戦前の日本人移住者が体験した戦中についてです。当然のことながら、仙台出身で日本占領期ジャワ島で寛容な軍政を敷いた今村均も研究対象の一人です。
研究の性質上、インドネシアとオランダで長期調査をしてきたため、両国の文化・社会は精通しています。
産学官連携の可能性
- 東北から地球儀を見ると、インドネシアは遠い国に移るかもしれません。しかし、日本近代史を詳らかにすると、東北の先達は柔軟であり、国際性に富み、戦前からインドネシアで活躍した人々もいました。
- 現在、震災復興に携わるインドネシアの人々を東北で目にすることはあると思います。介護士として日本に来るインドネシアの看護師たちもたくさんいます。このような人材のいるインドネシアは、少子高齢化の問題を抱える日本と異なり、まだ若くこれからの国です。
- 産業界で、インドネシアへ進出することをお考えの時は、ソフトな面で一緒に活動することが可能です。インドネシアの文化社会の知識から、今インドネシアで何が求められているかということをアドバイスすることも可能です。