Keyword
リエゾン精神看護、心身相関、災害メンタルヘルス、看護師のメンタルヘルス
「こころ」と「からだ」のつながり、「人」と「人」のつながりを大切にできる社会を目指します
研究内容・実践活動
リエゾンとは「つなぐ」という意味です。リエゾン精神看護は、身体疾患を抱える患者さんやご家族に対して、精神看護の知識やスキルを使い、専門的なケアを実践する役割をもっています。私は長年、精神看護専門看護師として、総合病院でさまざまな病気や障害を抱える方やそのご家族にお会いし、不安な気持ちをお聞きし、ストレスとの付き合い方を一緒に考えるお手伝いをしてきました。体を病めば心もつらくなること、精神的につらくなれば体にも反応が出ることを心身相関といいますが、そのつながりについていろいろなアプローチ方法を試し、効果的な介入方法を研究しています。
また、東日本大震災時に被災地支援に長期的に関わった経験から、被災地の支援者のストレスやその対処法などを研究してきました。災害時に大切になるのは人と人とのつながりです。そして、有事に活用できるためには平時から風通しの良い組織づくりや、メンタルヘルス支援の体制があること、そしてさまざまな層のネットワークを大切にしていく必要があります。研究活動や組織コンサルテーションを通し、一歩一歩体制づくりをしていこうと思います。
産学官連携の可能性
- リエゾン精神看護専門看護師として、病院や地域で身体疾患を抱えた患者さんやご家族のメンタルケアについて相談に応じることができます。
- 看護師のメンタルケアの経験が豊富なため、新人看護師のストレスマネジメントや、指導者へのサポート、メンタル不調からの復職支援などに関して、個人的なケアから組織的コンサルテーションまでご相談に乗れます。
- 災害(パンデミック含む)時の支援や研究の経験を活かし、災害発生時はもちろん、平時からのメンタルヘルス対策やネットワークつくりのお手伝いができます。