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老年看護
社会参加している認知症の人の心理的状況の探求
研究内容・実践活動
認知症は、進行性の疾患です。根治療法はまだ明らかとされておらず、認知症の症状によって生活に影響が出ることが多いため、未だネガティブな印象が人々の中には強くあります。
認知症と診断後、年齢や認知症の症状の程度によって、社会保険は受けられる内容が異なります。認知症と診断を受けても、症状が軽度な場合は受けられる社会資源は限りがあり、一方で認知症をどのように受け止めればよいか悩む人もいます。
しかし私たちの周りには、認知症とともに暮らしていこうと、笑顔を絶やさないよう努力する認知症の人もいます。社会活動をとおして、認知症の人やそれに関わる人々の認知症に対する印象が変化している場面にも出会いました。
認知症の人が、認知症という疾患をどのように受け止め、その後を暮らしていくかは、周囲の環境や認知症の人自身の捉え方によって様々です。認知症の人が活動している場で、人との関わりに着目し、認知症の人を支援する場をどのようにつくっていくか、支援方法の示唆に繋げていきたいと考えております。
産学官連携の可能性
認知症の人が診断直後、または認知症かもしれないと思い始めたときから、どのような支援があることで、認知症とそれに関わる人は自分らしく豊かに暮らし続けられるのか、得られた知見を認知症カフェなどの活動に活かしていき、地域レベルでの取り組みに普及させていきたいと思います。