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作物学
バイオ資源作物「スイートソルガム」の安定多収栽培法の開発
研究内容・実践活動
スイートソルガムはアフリカ原産の一年生作物で、4~5か月ほどで茎に多量の糖類を蓄積します。主に家畜の飼料やシロップ生産に利用されてきましたが、この糖類をアルコール発酵させ燃料用アルコールを生産できることから、バイオ資源作物として世界的に注目されています。
バイオ資源作物に求められるのは生産性の向上です。スイートソルガムは草丈が高く、晩生品種では草丈が5mを超すものもありますが、倒伏によって減収してしまうことが課題です。
これまで、茎を構成する節間と葉の展開との間には密接な関係があることを明らかにし、葉の展開を記録することで節間の伸長生長を推定できる解析方法を開発しました。一方、肥大成長の推定は難しく、さらなる生産性の向上を目指すには、肥大成長を把握する解析方法を開発することが重要です。「太く倒伏しにくい茎」の形状を制御できる栽培方法等を開発しています。また、日本では生産されていない「スイートソルガムシロップ」についても研究を始め、宮城発の新しい地域甘味料資源としての確立を目指しています。
産学官連携の可能性
甘味料としての「スイートソルガムシロップ」を提供するとともに、栽培方法について指導いたします。