Keyword
食文化,食の歴史,農業史,農業技術史,地域資源,食と農と人との関わり
文化や歴史に学びつつ,食の未来を考える
研究内容・実践活動
誰にとっても身近でありながら,歴史研究ではこれまで見えない分野であった「食」の世界に着目した研究を行っています。
近年では,「和食」がユネスコ無形文化遺産に登録され,地域の食材や食文化に関する社会的関心と,それらを保護・継承していく意義が高まっています。
「昔の食事は質素であった」と一言で片づけてしまうのではなく,「昔の人は何を食べてきたのだろう?」,「あの地域の食文化はどのように築かれてきたのだろう?」,「拡大・多様化する食料需要に対して,食材はどのように供給されてきたのだろう?」など,もう一歩踏み込んで考えることが研究の出発点です。
近世・近代・現代を通じた,育種・生産・加工・流通・消費に至る食産業のプロセスを対象に,実際に現地に足を運んで調べるフィールドワークや歴史資料の分析により,教科書では語られてこなかった「食」の文化や歴史を発見し,これからの食産業のあり方を追求します。
伝統野菜の普及と地域振興に貢献する人材育成を目的とする講座の講師
産学官連携の可能性
- 伝統的な食や農に関する歴史的文化財の発掘と保存活動
- 伝統野菜・在来作物などを活用した地域振興活動への協力