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油化学、水産利用学、食品機能学

魚は世界を救う!~地域水産物のブランド化と魚の栄養を探求する!

西川 正純

食産業学群

西川 正純

Nishikawa Masazumi

教授/博士(医学)/博士(薬学)

研究内容・実践活動

宮城県は水産王国と言われるほど魚介類が豊富ですが、いまだ未利用の魚介類がたくさん眠っているのではないでしょうか。当研究室は、地域に眠る魚介類のブランド化を科学的な視点から支援しています。例えば、水揚げ量が少なくても地元の漁師さんが美味しいと思っている魚介類が有るはずです。それらを発掘するとともに、その美味しさの秘密を科学的に解き明かしていきます。また、最近ブランド力が低下してきている魚介類については、港に水揚げしてから築地(豊洲)や仙台市場に至るまでの品質管理の方法や流通システムについて、マーケット調査を通じて検証・適正化を図る、すなわちPDCAサイクルを回しながらブランドの再生を支援していきます。これまでに、閖上のアカガイやシラス・小女子、気仙沼のモウカザメやアカザラガイ、志津川のマダコ、歌津のウニなどのブランド化に取り組んできました。
また、本来専門分野の栄養機能についても取り組んでいます。農水産物から機能性成分を抽出・精製し、細胞や動物を用いて栄養・機能性を評価していきます。

東日本大震災後の閖上アカガイのブランド再生への取り組み

東日本大震災後の閖上アカガイのブランド再生への取り組み

閖上アカガイのブランド再生の取り組み結果

閖上アカガイのブランド再生の取り組み結果

各種脂肪酸の破骨細胞分化に及ぼす影響

各種脂肪酸の破骨細胞分化に及ぼす影響

産学官連携の可能性

  • 地域に眠る魚介類に限らず農産物のブランド化のお手伝いをします。具体的には、素材の持つ美味しさを科学分析で明らかにします。また、農水産物の生産現場から加工・流通現場に出向き、品質管理や流通管理の検証と見直しを提案します。
  • 農水産物に含まれる成分の栄養機能解明のお手伝いをします。具体的には、素材に含まれる成分の抽出・精製方法の開発を行うとともに、取り出した成分について、細胞や動物を使って効果効能を評価します。

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