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コミュニティデザイン、ソーシャルビジネス、プロジェクトマネジメント

地域資源マネジメント:市民参加型による新たな地域づくりの手法の実践

佐々木 秀之

事業構想学群

佐々木 秀之

Sasaki Hideyuki

准教授/博士(経済学)

研究内容・実践活動

近年、SDGsに代表されるように、持続可能な地域開発が注目されています。高度経済成長期のような経済的成長が見通しづらく、また地域や社会の課題が複雑化する現在において、人々の価値観は大きく変化してきました。あらためて、足元にある地域資源を活かした地域づくりへの志向が強まっています。

地域資源マネジメント研究室では、住民参加型のまちづくりプラットフォームの形成に取り組んでいます。人々が集い、語らいの中で協働・共創を生み出す場となる「コミュニティ・プレイス」の形成、多様なセクターによる連携モデルの紹介を行う「協働まちづくり事例集・ガイドライン」の作成、企業や自治体と連携した「地域ブランド」の創出などが主な実践研究の内容です。

近年、宮城県内におけるコミュニティ・プレイスの設置に、数多く関わってきました。2019年度と2020年度には、復興過程において設置された2つのコミュニティ・プレイス、石巻市における「川の上プロジェクト 耕人館&たねもみ広場」と利府町の「まち・ひと・しごと創造ステーション(愛称tsumiki)」が、グッドデザイン賞を受賞しました。

ユニット工法によるコミュニティ・プレイス「tsumiki」

ユニット工法によるコミュニティ・プレイス「tsumiki」

歴史資源を活かしたコミュニティ・プレイス「富谷宿観光交流ステーション(とみやど)」

歴史資源を活かしたコミュニティ・プレイス「富谷宿観光交流ステーション(とみやど)」

塩竈市における地域資源「藻塩」を用いたジェラート

塩竈市における地域資源「藻塩」を用いたジェラート

産学官連携の可能性

地域資源の活用にあたっては、まず地域の歴史を調査し、地域のナラティブ(物語り)を確認することが重要になります。そのうえで、各種データから地域の課題を抽出し、ワークショップなどを通して、魅力的なプロジェクトを創造することになります。地域資源マネジメント研究室では、プロジェクトの構想段階から住民ワークショップ、ソフト面における事業デザインをサポートしてきました。それぞれの地域にあった持続可能な地域経営の手法を連携しながら構築していきたいと思います。

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