Keyword
都市・地域・社会デザイン、都市計画、まちづくり、町内会・自治会、社会教育
持続可能な地区や集落をつくりましょう:拠点施設づくり・組織づくり・学びの場づくり
研究内容・実践活動
当研究室では、持続可能な地区や集落の拠点の形成に主眼を置き、公共空間づくりやそれを下支えする力強い組織づくり、また故郷への愛着を育む学びの場づくりのお手伝いをしています。
仙台市東六地区では、2006年に地区のまちづくりの将来ビジョンを策定し、地域力の醸成を目指しました。「東六小の桜と音楽を愛でる会」の企画運営によって長年育まれた地域力は、東日本大震災における帰宅困難者の支援において発揮され、世界防災閣僚会議などを通じて世界的に知られる取組みとなりました。
山形県遊佐町でのまちづくりセンターの整備においては、住民らによるワークショップを通じて3地区の公共施設の将来像を「地区カルテ」として定義し、これに基づいて設計作業が行われました。同時に、子どもの見守り活動が新たに構想されるなど、ハードとソフトの一体的なまちづくりの充実が図られました。
大河原町都市計画マスタープランでは、エリアごとのまちづくりの将来像を明らかにしただけではなく、実現化方策を明示することで、町と住民が協働によって取り組める方向付けをしました。
産学官連携の可能性
- 市町村が策定する各種計画(都市計画マスタープラン・公共施設等総合管理計画・立地適正化計画など)を地区・集落単位の住民生活に紐付いたものにするためのお手伝いをします。
- 町内会・自治会と地区内外の諸団体との融合による力強いまちづくりの方向性づくりのお手伝いをします。
- 市町村が取り組む社会教育にPBL(課題解決型教育)を導入するお手伝いをします。
- 企業やNPOによる持続可能な地域社会を実現するためのまちづくり事業のスタートアップのお手伝いをします。
- 専門社会調査士として、各種社会調査のお手伝いをします。
書籍の詳細
まちづくりプロジェクトの教科書
本書は、町内会・自治会で活躍する皆さんや行政職員、NPOなどの皆さんを想定し、これから初めてまちづくり活動に取り組まれる方はもちろんのこと、これまでまちづくり活動に取り組んできた皆さんのリスタートも応援する書籍です。プロジェクトの基本となる「QCD」、目的・目標の設定、課題解決を導くための方法論や地域資源の発掘や活用、などといった基本に始まり、企画書の書き方、仲間集め(広報や資金調達)の仕方など、計画や実行段階の具体的な流れについても紹介しています。ステークホルダー(利害関係者)との対話の仕方についても扱っています。
〇発行元:森北出版
〇出版年月:2020年5月28日
〇ISBN:978-4627553613
〇著者:小地沢 将之(事業構想学群 准教授)
大河原町都市計画マスタープラン策定後の状況
マスタープランの策定を受け、大河原町では都市計画道路の見直しが行われたほか、白石川右岸河川敷整備事業などが進められています。このマスタープランの策定は、大河原町から高い評価を受け、都市計画コンサルタント優良業務登録事業(ejob事業)に認定されました。
日本都市計画学会、都市計画協会、都市計画コンサルタント協会、日本都市計画家協会が自治体発注による都市計画コンサルタントの業務の中でも、発注自治体に優良と評価されたものを登録・公表する仕組みです。 ※この事業での評価を受けたコンサルタント:株式会社オオバ東北支店 |