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自律神経,心拍変動,看護生体情報,非侵襲的評価,看護介入評価

自律神経の観点から看護技術を科学し,新しい看護介入の開発を目指します

金子 健太郎

看護学群

金子 健太郎

Kaneko Kentaro

講師/博士(農学)

研究内容・実践活動

交感神経と副交感神経の二重支配から成り立っている自律神経は,生命活動を維持していくうえで重要な役割を果たしており,その研究は様々な方面から注目され続けています。

そのような中,これまで私の所属する研究チームでは,自律神経のなかでもリラックスするときや休むときに活動が亢進する副交感神経活動に注目し,“副交感神経活動リザーブ”という概念を基本として活動をしてきました。リザーブとは備え・蓄えを意味しており,副交感神経活動の備えは生体の予備能であると考えることができます。

疾患を有する方だけではなく,広く地域社会で生活している方々を対象とし,日々の体調や身体症状の程度を詳細に判定できる評価方法を確立させること,さらに副交感神経活動リザーブを高める看護介入により日常生活の質の向上を図ることを目標に研究を続けています。

 

心電図から観察できる心拍のゆらぎ「心拍変動」

心電図から観察できる心拍のゆらぎ「心拍変動」

【イメージ】心拍変動(左)と、それを周波数解析した結果(右)(ヒトの場合)

【イメージ】心拍変動(左)と、それを周波数解析した結果(右)(ヒトの場合)

産学官連携の可能性

  • 非侵襲的で簡便な評価方法を用いているため,医療施設のみならず,広く地域社会において生活される方々の健康の維持,増進に向けた支援ができます。
  • 「健康・看護・医療」といった分野だけではなく,ある刺激が生体にどんな影響をもたらすかなどといった点においても,自律神経系機能を中心とした評価による検討を提案できます。

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