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小児看護
災害後の子どもの健やかな育ちを支えるための方法の確立を目指しています
研究内容・実践活動
災害発生後、子どもには身体のケアとともに心のケアが必要です。子どもは様々なサインを出しているものの、周りの大人も被災者であることから、子どもの微妙な変化に気づきにくい状況といえます。このことから、ケアの焦点を子どものみにあてるのではなく、子どもの保護者ならびに子どもに関わる保育者も含めた総合的支援を行うことが重要になります。そこで、被災地の子どもの保護者と保育者の心的外傷性ストレス症状の様相を明らかにする目的で研究に取り組み、被害の甚大であったA地区において、PTSDハイリスクの保護者・保育者が多いことが明らかになりました。しかし、PTSDハイリスク者は被害の状況のみに影響を受けているものではないことが明らかになりました。このことから、各地区の心的外傷性ストレス症状の様相を踏まえた上で、広域を対象として支援を行っていく必要があり、今後、保護者・保育者の健康状態および子どもの健康状態などとの検討を行い、長期的な視点での総合的支援方法を確立していくことが課題です。
産学官連携の可能性
災害後、子どもにみられる症状とその対応についてのご相談をお受けいたします。