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老年看護

要介護高齢者の口腔ケアにおける簡易口腔アセスメントの有用性の検討

成澤 健

看護学群

成澤 健

Narisawa Ken

助教/修士(看護学)

研究内容・実践活動

要介護高齢者の口腔ケアを効果的に行うために、「簡易口腔アセスメント」を導入することが有用であるかどうかを検討してきました。要介護高齢者の口腔ケアに関して、歯科衛生士などの歯科専門職が日常的に関わることは少なく、実際には看護師などが実施しています。しかしながら、口腔のアセスメント方法が標準化されていないことや他の業務と比較して口腔ケアの優先順位が高くないこと、ケアの時間を確保できにくいことなどが理由で、効果的な口腔ケアが行われているとはいえない現状があります。「簡易口腔アセスメント」を導入することで、アセスメント方法の標準化がはかられ、看護師の口腔ケアに臨む姿勢や意識が向上することが期待されます。これまでの取り組みで、簡易口腔アセスメントを導入したことで、看護師の口腔ケアに臨む姿勢や意識を向上する可能性が示唆される結果が得られた他、口腔ケアの対象である高齢者の口腔衛生状態の維持・改善に寄与する可能性を示唆する結果も得られています。

産学官連携の可能性

臨床での実践を通して新たな知見を科学的に見出すことが、ケアの質を向上させていくことにつながるものと期待しています。

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