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食品流通,フードシステム,アグリビジネス,企業参入

農業・食品産業・消費における食と農の持続可能性を考える

緩鹿 泰子

食産業学群

緩鹿 泰子

Yasuko Yuruka

講師/博士(生物資源科学)

研究内容・実践活動

近年,我が国は経済状況が悪化した社会情勢の中で,農業・農村・食料にも様々な影響が生じており,農業者の高齢化・担い手減少の問題,新型コロナウイルス感染症拡大に伴う食品産業を取り巻く環境変化や,消費者の食に対する関心の変化といった,様々な課題に直面しています。今後,さらに農業基盤が弱体化する一方で,農業のスマート化の進展といった新たな動きの中で,食と農の持続可能性を考えていくことはとても重要です。

そうした状況下で,新たな担い手として期待される食品企業の農業参入について,これまで各企業の原料農産物の調達方法を踏まえ,経営戦略との関係性について研究を進めてきました。現在,青果物卸売市場による遊休農地の活用と新たな農産物流通システムに関する研究を行っている中で,ECの普及やコロナ禍に伴うデジタル化の進展により,配送と販売が一体化したビジネスモデルの台頭が著しいことから,デジタル技術を活用した食品流通における効率化に関する研究にも取組んでいます。

産学官連携の可能性

農産物の販路開拓・拡大,農業と連携したい・関わりたいと考えている企業や団体,または地域農業と都市住民等をつなぐ活動に関して,前職の経験からお手伝いできるかと考えております。
本学には,2022年秋に着任したばかりですが,様々なテーマの取り組みを通じて産学官連携を進めていければと思っております。

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