Keyword
むらづくり・まちづくり、農村計画、農業水利、農業土木
グリーンインフラと農業・農村
研究内容・実践活動
グリーンインフラとは、「自然が持つ多様な機能を賢く利用することで、持続可能な社会と経済の発展に寄与するインフラや土地利用計画」とされています。多様な機能の中には、洪水防止、水源・地下水涵養、歴史文化、景観、教育、観光、コミュニティ維持なども含まれ、まさに農業・農村の持つ多面的機能そのものと言えます。これらは、農村に人が住み、農業を営み、農地や水路を維持保全することによって発揮されるものです。その基盤となるものが世界農業遺産「大崎耕土の伝統的水管理システム」に代表される農業水利管理です。日本の農業水利管理は世界の援助機関から「農民参加型灌漑管理(Participatory Irrigation Management : PIM )」の模範として評価されています。しかし、その実相は意外と知られていません。研究では、農業・農村の持続可能性の確保に向けて、グリーンインフラとしての農業水利管理や土地利用の価値を実証的アプローチにより再確認し、新しい技術と伝統的な価値が融合した未来の処⽅箋を描いていきます。
産学官連携の可能性
- グリーンインフラとしての農村地域や農業水利管理等の実態の調査を通して、農村活性化のお手伝いをします。
- 日本と開発途上国の農村地域同士の国際交流・協力を契機としたグローカル地域おこしの企画等のお手伝いをします。
- 農業生産基盤や農村環境の整備、農村の景観や文化の保全、農村地域の防災・減災、農業・農村の多面的価値を活用した農村地域づくりなど、住民参加型の計画のお手伝いをします。