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26.01.05

2026年(令和8年) 年頭挨拶(2026年1月5日)

―未来を拓く「知の共創拠点」として地域、日本の未来を支えるー

謹んで新年のご挨拶を申し上げます。2026年の幕開けにあたり、宮城大学のステークホルダーの皆様に、心より感謝と御礼を申し上げます。

本学は1997年の開学以来、「高度な実学」を教育研究の柱に据え、地域社会の発展に寄与する人材を育んでまいりました。2026年を迎えた今も、その歩みを止めることなく、時代の要請に応える、さらなる改革へ向けて、歴史的な転換点の中に立っています。

我が国が直面している少子高齢化と人口減少、そしてAIの爆発的な普及は、高度経済成長期から続いてきた社会の在り方を根本から変えようとしています。この大きな変化を、果たして社会存続のための「障壁」として捉えるか、それとも持続可能で豊かな社会を再設計するための「好機」と捉えるか。本学は迷うことなく後者として捉えます。本学が現在進めている改革で掲げる「幸福な人口縮小社会の創造」というビジョンは、これからの日本、そして世界のモデルとなるような新しい価値を、ここ宮城の地から生み出していこうという私どもの固い意志を表しています。

本学が目指す改革の本質は、学問の枠を超えた「知の融合」にあります。複雑化する現代社会の課題に対し、一つの専門性だけで立ち向かうことは困難です。そこで本学では、看護、事業構想、食産業の各領域がこれまで培ってきた専門知をさらに深めると同時に、それらを横断的につなぐ教育体制の構築を急いでいます。学生たちが自らの専門を軸足にしながらも、デザイン思考やデータサイエンス、そして他分野の知見を自在に組み合わせ、本学がこれまで得意としてきた「社会課題の解決」や「社会実装」の力としてさらに強力に養っていく。これこそが、本学の目指す「次世代の実学」の姿です。

また、大学の役割は若者の育成に留まりません。知識や技能が著しい勢いで専門化・高度化する今日、生涯にわたる学びが必要となっています。本学は地域社会の「知の共創拠点」として、社会人の皆様の学び直し(リカレント教育)を幅広く展開しています。第一線で活躍する方々が大学の知見に触れ、学生たちが現場の生きた知恵から学ぶ。さらに、大学入学前の中高生に対しても、大学教育へと接続する多様な取り組みを行っています。こうした世代や立場を超えた「知の循環」を地域に生み出すことが、宮城・東北、ひいては日本の活性化に繋がると確信しています。

教育こそが、我が国の未来を保障する最後の希望です。宮城大学は2027年に創立30周年を迎えます。これからも地域に根ざし、世界を視野に入れながら、社会に確かな変化をもたらす人材を輩出し続けてまいります。

2026年が、皆様にとって希望に満ち、輝かしい飛躍の一年となりますことを心より祈念し、新年のご挨拶とさせていただきます。

宮城大学長 佐々木 啓一

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