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23.03.30

村上ひかりさん・早坂凛花さんの災害看護プログラムポートフォリオ賞優秀賞受賞について/看護学群災害看護プログラム

看護学群の災害看護プログラムは、災害直後をはじめ、災害から復興に向かう長期の支援ができる看護の基礎的知識と技術について、4年間を通じて複数の科目を履修することで学ぶことができるプログラムです。履修者は、1年次から各自の学修プラン・活動プランを年度ごとに組み立て、関連する看護専門科目やボランティア活動と連動させて主体的に取り組むため、4年間の活動をポートフォリオにまとめ活用しています。
学生の学修過程と成果をたたえ意欲向上につなげるため、2022年度よりポートフォリオ賞が定められ、災害看護プログラム担当教員の審査により、優秀賞2名、活動賞3名、デザイン賞1名を選定しました。優秀賞受賞者2名(村上ひかりさん・早坂凛花さん)についてご紹介します。

村上ひかりさん
「災害にあっても冷静に周囲のひとを守りたい」
災害に備え、身近な要介護状態にある高齢者の避難方法を検討

村上さんは小学生のときに東日本大震災(2011年3月)を経験し、災害時に必要な看護を学びたいと考え、2019年4月に宮城大学に入学し災害看護プログラムを履修しました。その後、東日本台風(2019年10月)の被害を目の当たりにしたことで、備えるべき災害は地震や津波だけではなく、様々な災害に日頃から備えていかないといけないと感じました。

1年次には災害時の持ち出し袋の準備など身近な防災・減災活動をテーマにまとめ、2年次には、新型コロナウイルス感染症の感染症拡大防止の取組についてウェブサイトなどの情報を整理し、日常の生活のなかで実践しました。3年次には、福島県沖を震源とするマグニチュード7.3の地震の際に、介護を要する祖父母がうまく避難できずに困っていたことを知り、要援護者の避難方法について主体的に情報収集を始めました。4年次は要介護状態にある高齢者の避難方法の検討として、祖父母宅周辺の避難所をリストアップし、車イスを使用した避難経路と具体的な方法について検討し、その経過をポートフォリオにまとめました。

村上さんは「4年間の災害看護プログラムを続けられたのは、友人の姿を見て、自然と私も頑張らなきゃと思うようになりました。周囲に高め合える友人がいて、みんなで学び合えたことが今回の受賞につながったと考えています。」とコメントしています。

早坂凛花さん
「災害発生時に自分が行うべきことを理解し、迅速な支援につなげたい 」
4年間を通して、活動計画を見直し、中長期的な視点での支援を学ぶ

早坂さんは、東日本大震災(2011年3月)のことが記憶に残っており、同じような災害が発生したときには今度は自分が行動する立場になるかもしれないと考え、目標を「災害時に自分に求められる役割を見つけたい」として災害看護プログラムを履修しました。

1年次には災害に関連する図書を読むことで、様々なひとが体験した災害について理解を深め、学外のボランティア団体での活動を行いました。その経験から、東日本大震災から10年が経過しても、子どもたちへの教育格差があることに気づきました。3・4年次には、東日本大震災の体験者による伝承会に参加し、体験を伝え続ける難しさと重要性について学ぶことができました。また、避難所において活動した保健師の体験を聴き、自らが被災者でありながらの保健活動にはセルフコントロールの視点が重要であると感じました。

早坂さんは「ポートフォリオは1年生の時に、4年間の目標や4年後のなりたい自分を考えておくことで、自分の中に残りやすい。先生方からのコメントを参考にしながら、活動計画を見直すことで、次年度に向けて修正することができました。4年間を通して、中長期的な視点での支援が一番大きな学びだと思います。これまでは災害看護は救出活動などの災害急性期の印象が強かったのですが、被災者の生活は長期的に続くので、被災者の力を引き出す支援を意識すること、被災者の自立を促す視点を持つことが大事だということに気づくことができました。」と話しています。

災害看護プログラム担当教員からは「2人を優秀賞に選定した理由は、自己の将来像をしっかり持ち、学んだ事を活かして災害の備えを実践し、学びを発展させた点が優れていたからです。2人のポートフォリオは、4年に渡り災害看護の学びを積み重ねた成果が見える成長記録になっています。卒業後も自己研鑽し、看護師・保健師の活動につなげてほしいと思います。また、これから入学する学生たちのモデルになればと思います。」とコメントが寄せられています。

災害看護プログラムについて

看護学群では、看護の専門的な学びを深めるプログラムとして災害看護プログラムを設置し、学生の主体的な学びを通して、様々な場で活躍できる看護職の育成を目指しています。災害看護プログラムでは、災害直後をはじめ災害サイクル各期において支援ができる看護の基礎的知識と技術を備え、将来、医療・行政・学校等の各分野において災害看護の一端を担える人材の育成をねらいとしたプログラムです。1年次後期の「災害活動論」、3年次前期の「看護マネジメントⅠ」、4年次前期「救急・災害看護論」後期「災害看護支援論」で構成され、これらの単位を修得した学生には、修了証が授与されます。

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