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20.01.31

2/14-2/16せんだいメディアテークで宮城大学卒業研究制作展・事業構想学研究科修士制作展を開催します

事業構想学部デザイン情報学科4年生が取り組む卒業研究では,4年間の学びの集大成として学生自身が関心のあるテーマを設定し,それぞれの専門性を最大限に発揮します。その成果を社会に発信することを目的として,今年度も2月14日から16日の期間中,せんだいメディアテークで制作展を開催します。本展示は,大学院事業構想学研究科修士と同時開催で,会期中は外部ゲスト講師によるレビューを実施します。

卒展開催にあたって

今からちょうど30年前,私はある大学の建築学科で卒業論文と卒業制作を提出しました。日本国の象徴とされる方が亡くなり,暗く重い雰囲気が漂う中,新しい元号「平成」になった年です。卒業論文は当時最新だったワークステーションでFORTRAN言語を用いてプログラムを書き,イスラム中世都市遺跡を3DCGで再現する研究でした。一方,卒業制作の方はというと,ゲシュタルト心理学や造形思考などの御託をならべ,わざわざ烏口で描いた建築図面とゴミのような空間模型の数々を生み出し,結果教授陣の評価は散々でした。

けれど,

その時真剣に考え抜いてカタチにした経験は今でも私の大事な一部です。その時考えていたアイデアを今でも学生たちに講義で伝えたりしています。その時インスピレーションを与えてくれた,パウル・クレーやビル・エバンスやアンドレア・パラーディオは今でも鮮烈なイメージを与えてくれます。

卒業研究は人生で最も知力体力に恵まれた時期に,自由な時間,研究環境,師や仲間を得て,深遠な思考に到達し,それを広く社会に問いかけることが出来る貴重な機会です。卒業研究をやり抜いた学生たちにとっては,小学校から大学(院)まで,ガッコウという長い年月の戦いにケリをつけ,華々しく社会に対して自分を“宣言=ステートメント”できる機会でもあります。

「卒展」では,宮城大学事業構想学部デザイン情報学科20期生,空間デザインコース42名,メディアデザインコース(造形系)16名,メディアデザインコース(情報・メディア系)36名の熱のこもった卒業研究制作と,大学院事業構想学研究科博士前期課程デザイン系領域2名の修士研究が展示されます。本学の卒展は,デザインにおける様々な分野の広がりをみせつつ,社会的な課題解決のデザインだったり,新しい発見,問いかけのデザインだったり,ヴァリエーションに富んでいることも特色です。

ぜひ,学生たちが考え抜き,やり抜いた成果を直接ご覧いただきたく,会場にお越し下さることを心よりお待ちしています。

平岡 善浩|宮城大学事業構想学部・大学院事業構想学研究科 教授


開催概要

  • 期間:2020年2月14日(金)-16日(日)
  • 場所:せんだいメディアテーク6Fギャラリーb
  • 時間:10:00−19:00
  • 入場料:無料

自主レビューについて

  • 日時:2020年2月15日(土)12:00~
  • 場所:せんだいメディアテーク6Fギャラリーb(卒展同会場)

※自主レビューは,ゲスト講師を招き,学生が自身の作品をプレゼンテーションするイベントです。

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