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20.05.26
事業構想学群 石内鉄平准教授の研究成果が、英国雑誌Impactに掲載されました
事業構想学群 石内 鉄平 准教授は『潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の実現』を目指して、都市・地域計画や景観工学、空間情報工学(測量・GIS・リモートセンシング等)といった分野で研究を行っています。
このたび、「脳波およびアンケート調査を用いた屋外空間における快適性評価」に着目した研究「 Study on comfort evaluation in outdoor space using EEG and questionnaire survey 」が英国のScience Impact社が出版する雑誌Impactに掲載されました。
Study on comfort evaluation in outdoor space using EEG and questionnaire survey
※本研究は日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)若手研究(B)により実施しています。
屋外空間における快適性の評価について
これまで、快適な屋外空間のあり方を模索した研究はその多くが紙面によるアンケート調査結果に基づくものであり、その成果の一つとして一般的に「緑地はリラックス効果を有する」と認識されています。私もその認識自体は間違ってはいないと考えています。しかしながら、余暇活動や価値観、ライフスタイルが多様化する現代社会において、緑地は、全ての人々にとって同程度のリラックス効果を発揮しているのかについては明らかになっていません。
そこで本研究では、生理学的反応の一つである脳波を用いることで、緑地を含む屋外空間を対象として心理的快適さの度合いを定量的に把握するために、脳波観測とアンケート調査結果の差異を検証しています。加えて、被験者の属性や普段の生活習慣の違いによって、緑地から受けるリラックス効果にどの程度違いが生じるのか、定量的に把握することを目的としています。
英国雑誌「Impact」について
Science Impact社が出版する雑誌Impactは、世界中の3万5000人の読者に向け配布され、大学・研究機関・国および地域の資金提供機関などに読まれています。出版物は世界で最大のオンライン学術情報源IngentaConnect(インジェンタ・コネクト:月150万アクセスがあり、3万の学術研究および産業図書館にて使用)上でオープンアクセスされます。
研究者プロフィール
・石内 鉄平:事業構想学群 准教授
『潤いのある豊かな生活を安心して営むことができる地域社会の実現』を目指して、都市・地域計画や景観工学、空間情報工学(測量・GIS・リモートセンシング等)といった分野で研究を行っており、ライフスタイルや価値観の多様化、社会的諸問題を考慮し、よりよい地域社会の実現に向けて有意義な研究を実践していきたいと考えています。