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18.04.01

高齢者が住みつづけられる まちづくりの促進 ~高齢者自身が見出した地域の課題に対する住民主体の活動への支援を通して~

本研究の目的は、大学と行政との協力関係を基盤とした住民主体の活動を通じて、多様な健康レベルの高齢者が可能な限り地域で暮らし続けるための、高齢者側からみた地域の課題を解決し、高齢者が住み続けられるまちづくりを支援することです。


平成29年2月 健康と社会的なつながりに関する調査結果(大和町宮床地域)

皆さまの健康状態や日常の活動に関するアンケートを、宮床地域の全世帯に配布させていただきました。宮床地域には1200名あまりの高齢者がおりますが、391名の方から返送していただきました。ご回答いただいた方は男性と女性が約半分ずつで、平均年齢72.8歳でした。

1.現在住んでいる地域がどのような所だと思うかという質問への回答

現在住んでいる地域がどのような所かの回答グラフ

宮床地域は、人とのつながりや地域の活動は盛んで、自然豊かな良い面がある一方、交通の利便性をはじめ、高齢者や障がい者にとっての暮らしやすさには課題があると捉えていることが分かりました。

2.この地域が自分にとってどのような所かという質問への回答

この地域が自分にとってどのような所かの回答グラフ

自分が地域に所属している感覚や地域の人が大切な存在と感じられており、住み続けたいという方が多かったです。

3.ご近所の方とどの程度の付き合いかという質問への回答

ご近所の方とどの程度の付き合いかの回答グラフ

お互いに相談したり日用品の貸し借りをするなど生活面で協力し合っているご近所さんがいる方が約2割おり、全体的に程度に違いはありますが、多くの方がご近所の方と付き合いを持っていました。

4.災害の時に、避難するのに支援が必要か、頼りにできる人がそばにいるかという質問

避難するのに支援が必要かの回答グラフ

頼りにできる人がそばにいるかの回答グラフ

災害時、避難する時に誰かの助けが必要な方が約2割、災害が起きた時に頼れる人が近くにいない方が約2割います。災害時、高齢者の5人に一人は誰かの支援が必要となります。

5.現在の健康状態とかかりつけ医の場所についての質問への回答

現在の健康状態のグラフ

かかりつけ医の場所についての回答グラフ

概ね健康状態は良好の方が多かったです。大和町のほかには仙台市や富谷市の医療機関を活用しているようです。


地域づくり交流会(大和町もみじケ丘)

2月に実施した「健康と社会的つながりに関する調査」の結果の報告と、東千葉の住民の方の活動紹介を含む住民同士の交流を通して、これからの「まちづくり」について考えました。

  • 開催日:平成29年6月25日(日)
  • 場所:大和町もみじケ丘 二丁目会館
  • 参加者:47名(大和町の住民のみなさま)

プログラム

1.「健康と社会的つながりに関する調査」結果報告
2.千葉県東千葉住民「和・輪・環の会」から学ぶ
・ハッピータウンの会発足と発展
・防災活動の広がり
・地域活動の担い手、男性と女性の活動の仕方
・わが街東ちばプロジェクト
3.意見交換会

参加者の声

  • 「沢山の気づきを得た」、「参考になることが多かった」、「今後に活かしたい」といった肯定的な意見を多くいただきました。
  • すでに活動していることで忙しいという意見もありましたが、一方で「若い世代や町内会に参加していない方々へのはたらきかけの必要性」や「住民主体の活動ができるようになるまでの協力者・核となる人材の必要性」といった課題をお考えの方もいました。
  • 「1~3丁目の住民が交流する初めての機会でもあり有意義であった」といった意見や、「地区の区分を越えて活動を考えたい」といった、今後の活動を見据えた意見もありました。
  • 隣近所のような身近な範囲での横のつながりを求める意見もありました。

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