卒業研究について/老年看護学領域
看護学群では4年生が卒業研究に取り組んでいます。卒業研究は学生さんが、関心のある領域を選択し、初めて看護研究に取り組み、論文にまとめています。老年看護学領域では、総合実習の実習を基にして実践から知見を得る研究や、高齢者や介護家族にインタビューしてまとめる研究、文献研究などを行っています。
令和4年度は、以下のテーマで卒業研究を行いました
- 認知症の疑いのある高齢の母親に息子が診断前に抱く困難感
- 認知症高齢者の入院中の些細な選択を尊重する看護の意味の考察―A氏への意思表出支援の場面の再構成とリフレクションを通して―
- 看護学生が捉える高齢者のその人らしさについて―老年看護学実習における体験のリフレクションを通して―
- 末期腎不全を抱え看取り期と診断された認知症入居者への特別養護老人ホームの看護師のケア
令和3年度は、以下のテーマで卒業研究を行いました
- 認知症高齢者のストレングスを伸ばす支援に関する文献検討
- 在宅における看取りの患者・家族支援についての文献検討―患者・家族の主観的幸福感につなげるために―
- 高齢者の意思決定とそれに携わる看護師の支援に関する論文
- 高齢者の意思を尊重する看護を行う上での倫理的ジレンマとそれに対する対処方法
- 家族介護者が介護継続意思を持つために必要な訪問看護師による支援の考察
- 多文化共生における在日外国人と地域住民による地域づくり
- 援助的関係の構築に向けたコミュニケーションスキルを活用した認知症高齢者との関わり方―認知症カフェにおけるプロセスレコードの分析―
- 高齢な親の看取りに携わった子どもが看取りの経験を肯定的に捉えるための支援
- 特養での看取りにおける高齢者と家族の意思決定
- 多様な問題を抱えて地域で生活する高齢者への支援に関する考察―成年後見制度を活用したケア会議の事例より―
- 地域活動に参加している高齢者のQOLが維持・向上するための支援
- 看護学生が認知症高齢者との関わりで抱く困難感
令和2年度は、以下のテーマで卒業研究を行いました
- 終末期がん患者である高齢者の緩和ケアに関するニーズの明確化と必要な看護
- 回想法を基にした認知症高齢者の生活意欲を向上させる看護師のかかわり方の考察―文献検討を通して―
- 急性期病院における認知症高齢者に対する看護の有効性―学生・病棟看護師の看護と文献で示されている認知症看護の比較―
- 認知症高齢者である母を介護する息子の介護上の課題と対処行動
- 一般病棟で認知症高齢者との関わりに困難を感じている看護師に対する看護管理者の組織的な支援―一般病棟で行う認知症高齢者への組織的なケアのために―
- 自宅退院を目指す脳血管疾患を抱える高齢者の家族への病棟看護師による退院支援に関する文献検討
- 特養における看取りの課題に対する対策の分析―文献検討から―
- 嚥下障害のある高齢者に対する姿勢調整における文献検討
- 療養の場に着目したその人らしさを尊重したケアについて
- 終末期の意思表出が困難な高齢者に対して看護師が行っている意思を把握するためのアプローチ
- 看護師が認知症高齢者の意思や気持ちを推察する力を身に付けるプロセス
- 高齢者の安心感の獲得に向けた効果的な関わり―看護学実習を通して―
令和元年度は、以下のテーマで卒業研究を行いました
- 超高齢がん患者の治療とADL維持、緩和ケアとしてのエンドオブライフ・ケアの探求-文献検討を通して-
- 終の棲家である特別養護老人ホームで暮らす超高齢者の思い
- 認知症高齢者の意欲低下に対する効果的な関わり方の検討
- 言語表出の少ない高齢者のその人らしさを捉える関わり
- 高齢者のリハビリテーションに対する高い自己効力を維持する要因-学生がとらえた対象者の事例をとおして-
- 老老介護における妻が感じる介護負担の要因に関する研究
- 高齢入院患者の意思決定支援における看護学生の思考と行動の変化
- 患者が希望する退院後の生活を目指したADLの獲得を中心とした看護援助
- 脳血管疾患により言語的コミュニケーションが困難な高齢者が「その人らしい生活」を送るための看護学生の関わり
平成30年度は、11人の学生さんが以下のテーマで卒業研究を行いました
- 介護老人保健施設における糖尿病患者の在宅復帰の家族支援
- 認知症高齢者に対する効果的な他者交流及び生きがいの看護援助
- 高齢者看護におけるライフレビューの有用性 -看護学実習を通して-
- ライフヒストリーインタビューによる高齢者男性の人生の振り返りと看護援助の検討 -看護学生の実習を通して-
- 看護学生による高齢者のQOL理解の変化 -特別養護老人ホームでの実習を通して-
- 高齢者の日常生活における意思決定のための援助の検討 -特別養護老人ホームでの看護学生の実習を通して-
- 看護学生による人生の最晩年を過ごす受け持ち高齢者の理解とその変化 -特別養護老人ホームでの実習を通して-
- 実習における高齢者とのかかわりによる看護学生のエンパワーメント -高齢者看護観と自己成長の認識-
- 構音障害がある高齢者への日常生活における言語表出を促すプロセス
- 認知症高齢者のその人らしさを尊重した看護 -認知症高齢者の本来の能力を引き出す関わりを中心に-
- 高齢者の主体性の発揮を促す看護 -患者の自己認識と納得の視点からみた援助-
平成29年度は、12名の学生さんが以下のテーマで卒業研究を行いました
- 意思疎通困難な終末期高齢者との信頼関係構築のための関わり-A氏との関わりをトラベルビーの看護理論を基に振り返る-
- 不穏状態となった認知症高齢者の言動と祈りの間の意味の一考察-看護学実習における事例研究を通して-
- 特別養護老人ホームでの看護学実習で捉えられた高齢者の自己意識の表出過程
- 高齢者のQOLを高める援助について-自立支援と意思を尊重する援助を通して-
- 在宅移行期初期における高齢患者・家族の不安、思いと援助
- 高齢患者・家族が安心して退院を迎えるための看護援助-実習時に受け持った患者・家族への援助を通して-
- 自発的な言動が減少したB氏へのかかわりと機能維持の関係性について-その人らしさを尊重した支援の実施を通して-
- 学生のその人らしさの捉え方と看護援助の変化が認知症高齢者に与える影響―認知症高齢への実践事例を通して―
- 要介護高齢者の生きがいと生きがいを持ち続けながら生活するための看護援助-看護学実習での実践事例を通して-
- 施設で暮らす高齢者の自発性を高める看護援助-看護学生の実習を通して-
- 認知症高齢者の家族介護が語る介護体験の意味
- 看護学実習における学生の感情コントロールのプロセス-受け持ち高齢者との関わり時の感情と対処行動を通して-