東北にデザインの拠点をつくる,デザイン研究棟オープン

TOPICS

「(ロゴ)デザイン」を題材としたデザイン思考WSシリーズを実施

“デザイン思考” は,宮城大学で学ぶ全ての学生に必要とされる考え方です。ビジネスにおける事業のデザイン,社会のデザイン,生活に関わるデザインなど,宮城大学では 3学群を挙げてこれらを担う人材を育成するべく,新たにデザインスタディセンターを構想し,デザイン教育・研究を展開する実験的な取り組みを行っています。6月~7月にかけて,本学学生(学群問わず)を対象に,「(ロゴ)デザイン」を題材とした全5回のプログラムを実施しました。今回のテーマは「(ロゴ)デザイン」。ロゴは単なる視覚上のレイアウトと考えがちですが,実際に「(ロゴ)デザイン」を構築していくためには,クライアントの思想を内包し,社会的に果たすべき役割を示すコミュニケーションツールであることを,作り手が理解している必要があります。

デザインスタディセンター×貝沼泉実・小松大知
「Things Change , Things Never Change / 二つのパースペクティヴ」展

2021年11月よりデザインスタディセンターで活動する貝沼泉実氏・小松大知氏は,仙台市を拠点として活動を始める若手の建築家とプロダクトデザイナーです。二人のこれまでの活動や現在の取り組みを紹介しながら「変わるもの/ 変わらないもの」をテーマとした展示を開催。小松大知が2021年に開始したプロジェクト「見る工芸から使う工芸へ / 工芸指導所のデザインを暮らしに再現する」のプロセスや初年度の成果を展示するとともに,学生時代からつながるデザインの軸を伝えます。貝沼泉実が学生時代から現在までの4つのプロジェクトを展示し,それぞれに「空間の質」にまつわるテーマを設け「変わらないもの/変わるもの」の考察を行っています。

デザインスタディセンター×東北大学フィールドデザインセンター
「MYU Double Diamond Workshop 2021」展

デザインは,単にモノの見栄えを整えることではなく,モノの意味を変え,価値を創造する行為そのものです。社会が不確定に見えれば尚のこと,デザインの意義は大きくなっていきます。いわゆるデザイナーだけがデザインをするわけではありませんが,それでもデザインをするには基本的な技術が必要です。宮城大学で行われた連続ワークショップでは,Double Diamond のデザインプロセスの四つの段階それぞれに必要なデザイン技術の習得を目指しており,展開されたこれまでのワークショップの様子を体感できる実験的な展示となりました。

デザインスタディセンター×WOW 「STUDY PROJECT ʻKOKESHIʼ」

デザインスタディセンターが主催となり,ビジュアルデザインスタジオWOW による,東北の郷土玩具『こけし』をモチーフとした映像・インスタレーション作品の企画展示を開催しました。WOWによる体験型映像作品『ROKURO』や mitsuhiro gotoh architects による『branch』に,各地での展覧会の様子など映像作品を織り交ぜた実験的な展示となりました。

グッドデザインレクチャー vol.4 「小野直紀×新しいデザイナーの姿」

グッドデザイン賞の受賞者が受講者と対話をしながら未来の社会を考える実践的なデザインレクチャーとして,宮城大学デザインスタディセンターが年に1回行っている「グッドデザインレクチャー」。4回目となる今回は,グッドデザイン・ベスト100を過去に5度受賞している博報堂株式会社クリエイティブディレクターの小野直紀さんを迎え,いくつかの軸で展開している多様な活動の実例を通して,創作の根幹にある考え方を学びました。

デザインスタディセンター×WOW 「いのりのかたち展」

ビジュアルデザインスタジオであるWOWによる,東北地方の“信仰や祈り”をテーマとした先進メディア表現による企画展示を開催します。本展では,『うつし』『文様』『やまのかけら』『めぐみ』4つのテーマで WOWの表現技術と解釈を加えた空間インスタレーションを現地で行い,それぞれの記録映像と制作プロセスを映像作品として宮城大学に展示します。それぞれの作品は段階的に発表し,展示会場も変化していきます。作品完成までの制作プロセスもプロジェクトの一部として捉え,それらを展示会場にアーカイブしていく新たな試みです。

震災後を生きる人々の記憶を未来へと継承する2 つの展示を実施

震災から10年を迎えた南三陸町で,中田研究室・友渕研究室の学生による2つの展示が行われました。「ながしずの漢(おとこ)たち」は,美しい樹々と海に囲まれた長清水集落に生きる人々が,震災直後から現在のこと,これからどう生きるかを語る姿をモチーフに,写真やオブジェに展開するアートワークです。「ふるさとの記 憶2020」は,復旧工事を終えようとする志津川地区で,震災前の街を復元した模型と,震災直後から変わりゆく街の姿を定点映像で展示し,訪れた住民の声を記録するワークショップです。両展示作品はデザイン研究棟でも展示が行われ,さらにこれからの 10 年を生きる世代に,震災と地域の記憶を継承していく機会となりました。

宮城県と宮城大学が協働,「新・宮城の将来ビジョン」表紙デザイン案を考える

宮城県の 2021 年度から 10 年間に及ぶ県政運営の基本的な指針をまとめた「新・宮城の将来ビジョン」表紙デザイン案を,価値創造デザイン学類の学生たちが提案しました。学生たちは,産業や子育て・地域社会づくりや県土づくりなどの様々な課題と,県民から求められる暮らしのあり方といった,宮城県が掲げているビジョンそのものを深く理解するプロセスを経て,様々な表紙デザイン案を作り上げました。案は,新・宮城の将来ビジョンを策定した震災復興政策課(現:総合政策課)にプレゼンテーションされ,“今後 10 年間の県政運営を想起させる” 1案を宮城県知事が選定。「新・宮城の将来ビジョン」の表紙として採用されました。


デザイン研究棟オープン告知ティーザー

デザイン研究棟は,大和キャンパスのメインゲート近くで,広場を挟んで交流棟の向かい側にあります。建物は鉄骨造3階建て,建築面積約620平方メートル,延べ面積約1730平方メートルの規模です。価値創造デザイン学類の教員研究室15室と,それに隣接して学生が研究や制作に集中できる「オープンスタディ」スペースを設置し,教員と学生が一緒にデザイン研究に取り組める環境が整えられています。また,インタラクティブなコンテンツ制作を行う「デザインラボ」,デジタルファブリケーション工房の「クリエイティブラボ」,ユーザーエクスペリエンスの実験を行う「行動観察室」など,専門的な研究・制作を行うラボも設置されています。

大和キャンパスリニューアル

高度情報化する社会の中で,いま学生に求められる資質や能力が変わりつつあります。たとえば,インプットした知識を,どのように生かしていくか。そして自ら思考し,考える力を高めながらどのように解決策や最適解を導き出していくか。こうした主体的な学び方(アクティブラーニング)を可能にする“学生のための,新しい場所づくり” をめざして宮城大学大和キャンパスは 2018 年秋リニューアルしました。


新しい学びの動線を生む,新ゾーニング

 

分散していた学群の学びに必要な機能を同じフロアに集約するなど,本部棟・交流棟のフロアごとのゾーニングを変更。学生同士が学びあえる環境をより進化させました。また地域連携センターやキャリア開発室など地域社会とつながりをもつ既存機能が有機的にリンクし,地域社会と連携していく機能強化も図っています。

「さらなる前進」という意味をもつ「PLUS ULTRA-(プルスウルトラ-)」は,地域と学生をつなぐ,よりオープンなスタジオ空間として設計されています。学内外の方々を交えて,セミナーやカンファレンス,講義・会議,ワークショップ,エキシビションなど,さまざまなアクティビティをフレキシブルに展開することができます。


MYU NEWS #01

「キャンパスにもっと学生の場所を」をコンセプトに,大和キャンパスでは,館内の大幅リニューアルを実施しました。学修用フリースペースとして,本部棟に4つのコモンズがオープン,交流棟もリニューアルしています。詳細は,宮城大学広報誌「MYU NEWS」新創刊号にて特集されています。「MYU NEWS」新創刊号は,本部棟1Fコミュニケーションエリア他,コモンズ・PLUS ULTRA-各所で配付しています。

・P02-03 Taiwa Campus Concept
・P04-05 Head Office Building
・P06-07 Academic and Cultural Exchange Building
・P08 Floor Overview


新しいサインについて

学生たちが大学で,アクティブに学ぶための空間,施設の在り処を示唆する場所を「灯(ともす)」と「光(ひかる)」をコンセプトにデザインしたサインボードに記しています。学生たちが新しい学び,体験を身につける原風景となるような象徴的な造形を志しています。

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