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新着情報

25.01.24

12/23「宮城大学・JICA連携グローカル・プログラム」3年間のプログラム、初の修了生4名にプログラム修了証を授与しました

宮城大学とJICA東北(独立行政法人国際協力機構東北センター)は、国内外の地域社会で必要とされる問題発見・問題解決力を身につけた“グローカル人材”を育成するため、宮城大学の学生を対象とした「宮城大学・JICA連携グローカル・プログラム」を2022年9月から展開してきました。プログラム参加者は1 年次前期~ 3 年次前期の 3 年間で所定の科目を受講、座学に加えて、実際に開発途上国(カンボジア)の現場を訪問しました。12月23日、プログラムを修了した初の修了生となる学生4名にプログラム修了証授与しました。

地域(ローカル)と開発途上国(グローバル)を繋げて課題解決に取り組む
3年間のプログラムを受講して…修了学生たちのコメントをご紹介します


大井 優希さん:看護学群看護学類3年生

私はプログラム参加前に講義で国際関係を学んでおり、日本と世界各国の間にあるギャップに衝撃を受けました。そこで物事を多角的に考える重要性を感じ、自分の視野を広げるためプログラム参加を決めました。グローカルプログラムでは大きな世界を見る視点を自分の住む地域に落とし込み、地域と世界を関連付けて考える視点を持つことができました。

また、カンボジア海外演習では日本の起業家の方々と過ごす中で【「創出できる新たな価値」を強く信じ「地域の力」と結び付けてカタチにしていく】というグローカル人材に必要な姿勢を学びました。このプログラムで学んだことを活かし、卒業後は地域の医療課題解決に取り組みたいと考えています。地域に根付きながらもグローカルな視点を取り入れ、平等な社会の実現に貢献できるグローカル人材として挑戦し続けていきたいです。


新山 結さん:看護学群看護学類3年生

私がこの講義を受けるきっかけとなったのは「医療の選択」について、身近に起こっていることが海外でも起こっていることをニュースで知ったことです。その解決方法は無いのか、近い答えを求めて本プログラムに参加しました。グローカルプログラムにおける幅広い分野の講義を通して、疑問を根本から問い直す視点や他分野での問題解決に向けたプロセスを学ぶことができました。

とくに「自分の捉え方と他者の捉え方の違いを理解する」という点が大きな学びとなりました。また、専攻以外の知見を広げることで、他分野の知識が増えることや分野同士の関連を見ることができ、専攻に対しても多くの視点を持つことができました。これからも専攻以外にも関心を持ち、自分事として捉え続けていく姿勢を持ち続けたいです。


家子 美月さん:事業構想学群地域創生学類3年生

グローカルプログラムでは、自分自身が「挑戦」することができたと感じています。まず講義においては青年海外協力隊OBの方や、日本の地域を拠点に活躍している方など多様な講師の方からお話を聞きました。日本国内の様々な地域で行われている国際協力や海外での活動について日本にいながらも世界とのつながりを感じながら学ぶことができました。その中で実際に世界の地域を見てみたいと思いカンボジア海外演習に挑戦しました。都市部と農村部を見て、現地の方のお話を聞き、五感で多くの学びや気づきを得ることができ、グローバルとローカルの深いつながりを実感しました。
特に現地で活躍する日本人の方々との交流はとても印象的でした。失敗しても新たなことに挑戦し続ける姿に感銘を受け、演習後は自分でも海外に行ったり、新しいことに挑戦することができるようになったと感じています。今後も世界中の地域に目を向けて、新たな挑戦をし続けていきたいと思います。


氏家 万智さん:事業構想学群地域創生学類3年生

グローカル・プログラムで特に印象に残ったのは、「海外の中にも『地域』があり、その地域が抱えている課題が日本の地域と似ていることがある」という点です。海外と日本の地域を繋げることで、両方の課題解決を目指すことができることに気付きました。

地域創生学類では普段日本の地域課題について学んでいますが、グローバルな視点から地域について学べるのはグローカル・プログラムならではの特徴です。このプログラムを履修して、より広い視野で地域を捉えることができるようになり、同時に国際協力への関心が強まりました。国際協力の最前線で活躍する講師の方々の講義から考察し、学生同士でディスカッションする場が多く、知見を広げることができました。


今回のJICA連携グローカルプログラムを立ち上げ、3年間にわたって指導の中心となってきた郷古雅春教授のコメントをご紹介いたします。

郷古教授「世界を舞台に、各々の専門分野で自らの持つ可能性にチャレンジしてほしい」

各講義の中で、幾度となく学生に伝えてきたことがあります。まず一つは「『地域』は世界中にあること」。地域というと商店街や農村、宮城や東北を思い浮かべるでしょうが、日本だけでなく世界中に地域はあります。宮城大学の建学の理念として、「グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材を育成する」ことが掲げられています。宮城や東北を念頭に置いていることはもちろんですが、地域は世界中にあり、学生の活躍の場は世界中に広がっています。
次に、「『多文化共生』の視点」です。海外で生活する場合、その国の社会や文化に適応していくことが必要です。いま、首都圏を中心に外国人労働者が急激に増加しており、宮城や東北でも増えつつあります。つまり、「『多文化共生』の視点」は、日本人が海外生活をするときだけでなく、日本の地域に住んでいる私たちにも必要になるということです。
本プログラムは、こういったことを念頭に置きながら、本学の建学の理念を具現化するべく、JICA東北と二人三脚で進めてきました。多彩な講師からの座学に加え、夏休みや土曜日の集中講義、カンボジア演習、アフリカからのJICA研修員とのグループディスカッションなど、非常に中身の濃いプログラムだったと思います。修了した学生には、世界を舞台に、各々の専門分野で自らの持つ可能性にチャレンジしてほしいと思います。

宮城大学・JICA 連携グローカル・プログラム

本プログラムは事業構想学群の学生を主な対象とした教育プログラムです。国内外の地域社会で必要とされる問題発見・問題解決力を身につけるため、地域 ( ローカル ) と開発途上国 ( グローバル ) をつなげて学習・交流・協働することにより、国際社会で通用する能力やグローバルな視点・素養を持ち、地域社会や地域経済の活性化および持続的発展に貢献する “グローカル人材” の育成を目的としています。

グローカルプログラム修了証授与の要件

1 年次前期 ①事業構想特別講義 (1 単位 )
2 年次前期 ②国際協力論 (2 単位 )
③地域プロジェクトマネジメント (2 単位 )
2 年次後期 ④地域創生特別講義 (1 単位 )
※ イノベーションデザイン特別演習 (1 単位 ):海外演習科目 ( 参加を推奨 )
3 年次前期 ⑤グローカル共生論 (2 単位 )
  修了証授与要件:5 科目 8 単位

プログラム修了証授与式開催概要

名称 宮城大学・JICA 連携グローカル・プログラム修了証授与式
開催日時 2024年12月23日(月)10:00~10:45
場所 宮城大学大和キャンパス PLUS ULTRA-(プルスウルトラ)
981-3298 宮城県黒川郡大和町学苑 1 番地 1
内容 ・趣旨説明 ( 登壇者:宮城大学 事業構想学群 教授 郷古 雅春 )
・挨拶① 宮城大学 学長 佐々木啓一
・挨拶② 独立行政法人 国際協力機構 東北センター 所長 花立 大民
・修了証の授与
※閉会後、写真撮影を行います。
※ご希望がある場合、個別質問に対応します。
主催 宮城大学・独立行政法人国際協力機構東北センター(JICA東北)
お問い合わせ先 宮城大学事務局教務課 担当:塚田、TEL: 022-377-8374、Email: kyoumu@myu.ac.jp 
JICA東北 市民参加協力課 担当:小林、TEL:022-223-5151、Email: thictpp@jica.go.jp

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