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19.12.20

11/27フードマネジメント学類「食産業政策論」において農林水産省の野島昌浩食品産業環境対策室長が講演しました

食産業学群作田教授が担当する「食産業政策論」の授業において,ゲストスピーカーとして国の政策の企画立案や推進の直接の責任者である農林水産省本省の野島食品産業環境対策室長をお招きし,「食品ロスの削減に向けて」と題して,「食品ロス削減推進法」の制度の概要をはじめ,官民の幅広い食品ロス削減の具体事例などをご講義いただきました。

「食品ロス」とは

食品ロスとは,食べ残しや売れ残り,賞味期限が近いなど様々な理由で,食べられるのに捨てられてしまう食品のことを指します。

2015年の国連サミットで採択されたSDGs(持続可能な開発目標)では,「世界全体の一人当たりの食品の廃棄を半減」させるなど食品ロスを減少させることが目標とされました。日本の「食品ロス」は年間643万トン発生しており,その削減は,食料や栄養,環境,天然資源の問題など経済・社会の様々な課題の同時解決につながる取組です。

「食品ロス削減推進法」について

「食品ロスの削減の推進に関する法律」(略称 食品ロス削減推進法)が,令和元年5月31日に公布,10月1日に施行されました。この法律は,食品ロスの削減を総合的に推進することを目的として,国や地方公共団体などの責務等を明らかにし,基本方針やその他食品ロスの削減に関する施策の基本的事項を定めるものです。

「食産業政策論」について

「食産業政策論」は,食産業学群3年次後期の専門科目であり,食料や農業の振興対策や食品安全を確保するための法令や規制措置について学びます。講義の中では,制度の原則だけでなく食産業事業者や消費者への具体的な適用事例を取り上げることにより,法令等を遵守する意義を理解し,自らの判断や行動に活かすことを目指します。

ゲストプロフィール

野島 昌浩(のじま まさひろ)

農林水産省食料産業局バイオマス循環資源課食品産業環境対策室長
1991年農林水産省入省/2015年農林水産技術会議事務局総務課調整室長/2017年同局研究推進課産学連携室長/2018年現職

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