新着情報
20.12.22
12/3「新・宮城の将来ビジョン」表紙をデザイン学生たちが宮城県に提案/価値創造デザイン学類鹿野研究室
宮城県の2021 年度から10年間に及ぶ、県政運営の基本的な指針をまとめた「新・宮城の将来ビジョン」。この表紙デザイン案を、宮城大学の鹿野研究室の学生達が提案しました。
富県躍進PROGRESS Miyagi/持続可能な未来づくりと多様な主体との連携
これからの県政を想起させるデザインを提案
2020年9月からスタートしたこのデザインプロジェクトは、宮城県庁の担当部署(震災復興政策課)とのディスカッションを定期的に重ねながらアイデアの方向性を探り、求められる表現について模索してきました。このデザインプロセスの中で重要だったのは、宮城県が掲げているビジョンの深い理解でした。その理解の中で見出されたのは、宮城県が直面している、産業や子育て、地域社会づくりや県土づくりなど様々な課題と、県民から求められるこれからの暮らしのあり方でした。地域の課題を深く理解するという教育的な側面と、表現を社会実装するという実践的側面が交差することで、学生が提案したデザインは表層的なものに留まらず、今後10年間の県政運営を想起させるものになったようです。
2020年の12月3日に開催された最終発表会では、20点の表紙案が壁一面に貼り出され、県庁の担当者と学生達による充実したディスカッションが展開されました。この中から一点が最終的に採択され、「新・宮城の将来ビジョン」の表紙となります。
「新・宮城の将来ビジョン」とは
「新・宮城の将来ビジョン」は、県政運営の基本的な指針であり、県の施策や事業を進める上での中長期的目標と位置づけられています。これまでの 「宮城の将来ビジョン」「宮城県震災復興計画」「宮城県地方創生総合戦略」に掲げる理念を継承し、 一つの計画に統合するとともに、これまでの取組の課題や今後見込まれる社会の変化等を踏まえた、 2021年度から2030年度までの10か年のビジョンとするものです。
教員プロフィール
・鹿野 護:事業構想学群 教授
アプリケーション、インタラクティブビジュアル、アートインスタレーションなど、様々なメディアを活用し社会で機能させることを目的として、それらの実装のために必要なソフトウェアを実際に開発し、プロトタイピングを行いながらより良いユーザー体験をもたらすインタラクションを実現させる活動をしています。美しさや魅力を作るためのプロセス、そして感性に訴えるための伝達方法・表現のあり方を、感性と科学の両側面から研究しています。