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新着情報

23.04.25

3/21【宮城大学×仙台育英学園】仙台育英学園高校の生徒を対象に「未来志向型アントレプレナーシップワークショップ」を開催しました

3月21日、宮城大学と仙台育英学園が共同し「未来志向型アントレプレナーシップ」ワークショップを仙台国際センターで開催しました。ワークショップには仙台育英学園高校の現役高校生約60名が参加、新たな未来像の構想を促すための最初のステップとして、現在注目のVRや対話型AIといったテクノロジーを実際に体験しました。

未来を見据え変化を具現化することができる人材育成を
2部構成のワークショップを実施

今回のワークショップは、様々な分野で実際の活用が始まっている最新技術に直接触れることで、体験で感じたリアルなテクノロジーの現状が今後どのような可能性を持つモノであるか考える機会を提供し、それらを学びの起点として​知識を拡張し、「新たな価値」を生み出す力を身につけることを目的としています。ワークショップは2部構成で実施、第1部はVRゴーグルを使用し、仮想空間の中でのミュニケーションを体験し、第2部では、対話型AIであるChatGPTを使用した情報収集とその特性を体験するアクティビティを実施しました。

第1部:VRゴーグルを使用し、仮想空間の中でのミュニケーションを体験

第一部では、受講生が2人一組となってVR空間内において簡単な課題に取り組むアクティビティを実施しました。一人がVRゴーグルを着用しVR空間に入り、もう一人はVR空間内にいるペアが情報を得られるよう、現実空間上での支援を行います。VR空間内のルームには、受講生の他に課題を解決するための“鍵”を持っている「本物の大学生」と「偽大学生」のアバターがいて、アバター同士のコミュニケーションを通して必要な情報を収集し、チームで課題を解決していきます。

VRのメリットとして、地理的に離れていることが障害にならない利便性や、対面的なやり取りを行う必要がない気軽さという点が考えられていますが、その一方でVR空間における慣れないアバター操作の難しさや、現実に比べて表情や微妙な仕草など読み取れる情報が少ないなど、コミュニケーションにおいてデメリットとなる点もあります。こうしたVR環境のさまざまな側面を体感できることがこのアクティビティのねらいです。受講生は、初めてVRゴーグルに触れる人が多かったにもかかわらず、悪戦苦闘しながらも見事に課題をクリアできたペアも多く、対応力の高さが感じられました。

第2部:対話型AIであるChatGPTを使用した情報収集とその特性を体験

第2部では、対話型AIであるChatGPTを使用してAI進歩のスピード感とその限界を理解するアクティビティを実施しました。受講している高校生たちが誰も見たことのない(であろう)映画『7人の侍』を題材として、この映画の「あらすじ」はどういったものであるか、概要把握に関する複数の方法を試みます。ひとつは、Web検索を利用した「あらすじ」の作成、もうひとつはChatGPTを用いた「あらすじ」の作成です。これらを作成結果の違いを比較することで、AIの特性やスピード感を体験することがねらいです。

また、こうしたAI技術がどのような未来をもたらすかを議論するため、この映画の「批評」をChatGPTで用いて作成しました。それらと事業構想学群中田教授によるこの映画の批評に関するショートレクチャーを行い、AIが作り出す批評と中田教授の批評の違いの内容をディスカッション。AIの意味や意義、さらにはその限界を考えるきっかけを提示しました。

受講生からは「初めて触れる最新のテクノロジーを実際に体験することにより、日常生活とは異なる刺激を受けることができた」「未来のテクノロジーと人との関わり方や、今後人に求められる能力について考えるきっかけになった」等の意見がありました。このワークショップが次世代のアントレプレナー達にとって、現在とは全く異なる未来イメージの構想を促し、変化を具現化することへの足掛かりなることが期待されます。

開催概要

日時

2023年3月21日(火・祝) 10:30~16:00 

会場

仙台国際センター 展示棟会議室3 a

(宮城県仙台市青葉区青葉山)
参加者 62名(仙台育英学園高等学校英進進学コース)
開催内容

VR体験:メタバース空間でのコミュニケーションを体感する

AI体験:対話型AIであるChatGPTの可能性と限界を体感する
主催

宮城大学事業構想学群

仙台育英学園高等学校

※このプログラムは、みちのくアカデミック発スタートアップ共創プラットフォーム(Michinoku Academia Startup Platform: MASP)により本年度展開予定の、EDGE-PRIME Initiative(高校生向けアントレプレナー教育プログラム開発事業)に先行する形で試行されたものです。

MASPについて

みちのくアカデミック発スタートアップ共創プラットフォームはJST研究成果展開事業 大学発新産業創出プログラム(START)大学・エコシステム推進型 スタートアップ・エコシステム形成支援の採択を受け、東北大学を主幹機関、弘前大学、岩手大学、秋田大学、山形大学、福島大学、新潟大学、長岡技術科学大学、宮城大学、会津大学、東北大学ナレッジキャストを共同機関として実施するものです。プラットフォーム参加大学が一丸となり、本プログラムのような「アントレプレナーシップ人材育成プログラム」などを実施し、課題先進地東北から国内外の課題解決に資するスタートアップの創出を加速させ、スタートアップ・エコシステムの形成を強力に推進します。

事業構想学群について

宮城大学は、グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材の育成を理念の一つとして掲げ、実学を尊重し、実践的な教育に取り組んでいます。事業構想学群では、現代社会の諸課題を多角的・グローバルな視点で論理的にとらえ、その課題解決に向けた事業を実行可能かつ持続可能なものとして構築する能力を身につけるとともに、豊かな人間性を基盤として地域資源の活用や新たな価値創造を志向し、産業、行政及び社会の各分野で先導的役割を担うことができる挑戦意欲旺盛な人材の育成を目指しています。

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