新着情報
19.08.27
事業構想学群 土岐教授の”構造乾漆”が環境省プラスチック・スマートの取組事例として紹介されています
土岐教授は、日本の伝統的漆工芸とデジタルデザイン技術の融合による新たな工芸・アートワーク・デザインを研究しています。東京藝術大学金田教授と取り組んでいる「構造乾漆」が、環境省プラスチック・スマートの取組事例として紹介されました。
構造乾漆ー最新技術で蘇る天平の造形技法(環境省プラスチック・スマート)
「構造乾漆」とは
構造乾漆 Liquid to Solid しずくからかたちへ
はるか1,300年前の天平時代に確立した乾漆(かんしつ・麻布などを漆で固めたもの)は、現代のF.R.P.(Fiber-Reinforced Plastic/繊維強化プラスチック)と原理的に同じ造形技法です。しかし、現代まで乾漆自体が構造となって荷重を支えるような家具や建築物はほとんど作られていません。私たちは乾漆の力学的物性を科学的に検証し、乾漆を現代に蘇る最先端素材と捉えて「構造乾漆」と名付け、その構造的・デザイン的可能性を研究しています。また漆の植樹活動や建築・デザイン分野への技術提供を通じて、未来の漆のものづくりプラットフォーム構築を目指しています。(公式サイトより引用)
この構造乾漆の取組は、広くデザインの分野から注目されており、2016年にはアクシスギャラリーで展示も実施しています。
構造材としての漆の可能性を紹介する展覧会「構造乾漆」展(AXISギャラリー)
環境省プラスチック・スマートとは
Plastics Smart
ポイ捨てなどにより、回収されずに河川などを通じて海に流れ込む「海洋プラスチックごみ」が日々発生しています。世界全体で日々大量に発生する「海洋プラスチックごみ」は長期にわたり海に残存し、このままでは2050年までに魚の重量を上回ることが予測されるなど、地球規模での環境汚染が懸念されています。
こうした問題の解決に向けては、個人・企業・団体・行政などのあらゆる主体が、それぞれの立場でできる取組を行い、プラスチックと賢く付き合っていくことが重要です。
環境省では、そうした取組を応援し、さらに広げていくため「プラスチック・スマート」キャンペーンを実施しています。(公式サイトより引用)