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新着情報

24.04.16

渋田一夫教授らによる『「感性メトリックバンク」のサービス化』がバイオテックグランプリ2023で企業賞:DIC賞を受賞

事業構想学群渋田一夫教授は、サービスサイエンス、イノベーションマネジメント、感性工学、デザイン評価を専門分野として、世界に新たな価値を提案する製品・サービスの提供に関する実践と理論を研究しています。このたび、株式会社リバネスによるバイオテックグランプリ2023で渋田教授の参加する感性メトリックバンクチームによる『「感性メトリックバンク」のサービス化』が、企業賞:DIC(ディーアイシー)賞を受賞しましたのでお知らせいたします。

一人ひとりの好みにあった商品を長く使い続ける
「感性価値」の評価指標を企業でも活用できるように
「感性メトリックバンク」サービス化への取り組みが評価

経済が発展した現代では大量生産、大量消費による環境問題が大変大きくなってきています。プラスチックに代表されるゴミ問題は誰もが認識していると思いますし、アパレル業界では作られた衣服のなんと6割が販売される前に廃棄されていると言われています。これを解決するため、一人ひとりの好み(感性)にあった商品を生産し、その商品を長く使い続ける取り組みが必要とされています。このような「感性価値」の重要性は、経済産業省(感性価値イニシアティブ)でも機能、信頼性、価格を超える第4の価値軸として提言されており注目を集めています。

感性工学などを中心とする研究分野では、多くの研究者によりこの「感性価値」の評価指標が研究されている一方で、企業のマーケティングや商品開発の担当者からみると「とはいえ、感性価値なんてどうやって測るの?」といった悩みが多く挙げられます。渋田教授ら研究チームによる「感性メトリックバンク」は、これら「感性価値」の評価指標を企業でも活用できるよう、製品やサービスごとに整理し公開するためのプラットフォームであり、現在開発中のサービスです。環境問題の解決・企業活動の活性化を両立させる可能性をもった取り組みとして評価され、株式会社リバネスが主催するビジネスコンテスト「バイオテックグランプリ2023」において企業賞を受賞したものです。

渋田教授は「これまで、自然科学と社会科学は全く別の分野として研究されてきましたが、現代社会の課題を解決するためにはこれらを融合することが重要です。感性工学やサービス学は、測定や設計などを行う自然科学と心理やマーケティングを探求する社会科学とのまさに融合分野です。これらの研究成果を社会に還元するしくみができればと考えて活動しています」とコメントしています。「感性メトリックバンク」サービスの社会実装に向けた、渋田教授らの今後の取り組みをぜひご注目ください。

バイオテックグランプリ2023とは

大学や研究機関、企業の研究所では科学技術の「種」が生まれていますが、実用化に向けて芽を出すまでに大変な努力を要します。「バイオテックグランプリ」は、株式会社リバネスが主催するビジネスコンテストで、リアルテック領域(バイオ、ヘルスケア、医療、創薬、医療機器、研究ツール等)の技術シーズと起業家の発掘育成を目的としたプログラムです。リアルテック領域の技術シーズをもとに世界を変えたい、世の中をよくしたいという構想を持ち、創業あるいは新事業展開の意志がある方を対象として、ヘルスケア、エネルギー、農業の基盤をテーマとして実施しました。

研究者プロフィール

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