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26.01.28

【宮城県×宮城大学】12/13 DX人材育成プログラム 「Downstream から学ぶDX」受講者によるPoC成果発表会を開催(2025年度)/事業構想学群

宮城大学では、宮城県からの受託事業により、県内中小企業においてDX推進を担う方々を対象としたDX人材育成プログラム「Downstreamから学ぶDX」リカレント教育プログラムを実施しています。8月30日のキックオフに続き、9月20日および10月25日には対面スクーリングを実施し、生成AIをメインテーマとしたワークショップや、PoC成果発表会に向けた昨年度受講生によるPoC事例発表を行いました。その集大成として、12月13日には宮城大学にてPoC成果発表会を開催し、受講生がそれぞれの職場等で取り組んだDX事例を発表しました。

身近な課題を起点とした、DXによるPoCの取り組み

成果発表会には、宮城県内の製造業、サービス業、情報通信業などの中小企業から25名の受講生が参加しました。受講生は、本学教員やメンターの支援を受けながら、それぞれの職場や業務に根差した課題と向き合い、PoC(Proof of Concept:アイデアや技術の実現可能性を検証する取り組み)に取り組んできました。成果発表会はポスターセッション形式で実施しました。発表者が1分間のショートプレゼンテーションで自身の取り組みを簡潔に紹介した後、それ以外の受講生や教員、メンターが各ブースを自由に回りながら発表を聞く形式で進行しました。複数回のセッションを行い、受講生全員が発表を行いました。

今年度の受講生のテーマは、事務作業の効率化や生産状況の可視化といったDXの取り組みに加え、生成AIを活用したLP制作、文章の執筆・編集、データメンテナンスなど、より実務に即した活用事例が多く見られ、今年度のワークショップで学んだ生成AIも効果的に活用していました。また、宮城大学が高校生向けに実施している「未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラム」に参加する高校生4名もポスターセッションに参加し、学生の居場所づくりや部活動をテーマとしたPoC-Hを発表しました。社会人受講生との交流を通じて、世代を超えた学びの広がりも生まれました。

「Downstream」の視点で広がる、現場課題と社会課題へのDX

本プログラムの「Downstreamから学ぶ」というタイトルには、企画や理想から発想する「上流(Upstream)」ではなく、日々の業務や現場の困りごとといった「下流(Downstream)」からDXを考えるという考え方が込められています。成果発表会では、各業種の実情に即した多様な課題に対し、具体的な解決策を模索するアイデアが数多く発表されました。

例として、営業や業務における紙管理の見直し、仲卸市場の魚を題材としたゲーム開発、学校のサテライト化を見据えたeラーニングやメタバース活用、災害時の避難マップ作成など、業種や分野を横断した多様なテーマが扱われました。さらに、生成AIとノーコードツールを組み合わせた評価制度の構築、病院の健診業務の効率化、在住外国人向けの病院検索を目的としたGoogle Map APIを活用したシステム構築など、社会課題に向き合う実践的なPoCも発表されました。一方で、「大きな変革には至らなかったものの、試行錯誤を楽しみながら取り組めた」といった受講生の声もあり、DXへの心理的ハードルを下げる学びの場としての意義も確認されました。

発表内容をもとに好事例を選定、大学の場で活発な意見交換を実施

各ブースでの発表会の後は、教員やメンター・受講生による投票でいくつかの好事例を選定し、全体でのプレゼンテーションを行いました。学校の保健室業務をテーマとしたPoCでは、アナログな受付対応による待ち時間の課題に対し、ノーコードツールを用いた職員向け受付アプリを試作し、待ち時間の削減や学生の時間創出といった効果を数値で示しました。モジュール科目で紹介されたノーコードツールを有効に活用し、現場の課題を解決している点が好事例として評価されました。

地域コミュニティをテーマにアプリ開発を実践した高校生も全体発表を行いました。「休日の外出が地域外に向かいがちなのはなぜか」という問いを起点に、地域内での外出や人のつながりを促す地域密着型のおでかけアプリが提案されました。生成AIを活用してアイデア整理やアプリの試作を行う一方、既存サービスとの差別化や地域住民が発信者となる仕組みづくりといった課題も明確に示され、今後の改善点まで見据えた点が評価されました。

発表会の最後には、各グループごとに振り返りを行い、モジュール科目の受講を完了した多くの受講生に対して修了証が手渡されました。プログラムを担当する中田千彦教授は「にぎやかで刺激的でワクワクする発表会になりました。高校生や学生、社会人まで、様々な世代が連続的に学べる体験を作りたいと思ってプログラムを企画してきましたが、まさにそのような場になりました。ぜひ今後も大学とつながり続けていただければと思います」と総括しました。

開催概要

イベント名 「Downstream から学ぶDX 」PoC発表会
開催日時 2025年12月13日(土) 11:00~16:30
会場 宮城⼤学⼤和キャンパス 交流棟2階 PLUS ULTRA-
(981-3298 宮城県黒川郡大和町学苑1番地1)
受講者数 25名
受講方法 事前申込制
お問い合わせ

宮城大学DDX事務局/電話:022-377-8194

メール:downstreamdx@gmail.com

宮城県令和7年度産業デジタル専門人材育成業務について

人口減少・高齢化が進展する中で経済成長を実現するには、生産性向上が不可欠であり、そのためには DX(デジタルトランスフォーメーション)が重要となっています。しかしながら、DX推進の中心的な役割を担うデジタル人材の不足は深刻化しており、中小企業のDX推進を妨げる要因の1つに挙げられています。本事業では、県内産業のDX推進を加速化させるため、専門的な技術力、新たな価値を創造できる企画力を持った人材を育成することを目的としています。

宮城大学について

宮城大学は、グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材の育成を理念の一つとして掲げ、実学を尊重し、実践的な教育に取り組んでいます。具体的には、現代社会の諸課題を多角的・グローバルな視点で論理的にとらえ、その課題解決に向けた事業を実行可能かつ持続可能なものとして構築する能力を身につけるとともに、豊かな人間性を基盤として地域資源の活用や新たな価値創造を志向し、産業、行政及び社会の各分野で先導的役割を担うことができる挑戦意欲旺盛な人材の育成を目指しています。これまでも中小企業を対象とした「Downstream から学ぶ DX」リスキリングプログラム、高校生を対象とした「未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラム」など様々な実践志向の教育プログラムを展開し高い評価を得ています。

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