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25.09.04

7/23坪沼農場で「夏休みに親子で体験!リビングこども大学」を開催しました/食産業学群

食産業学群 生物生産学類は「食の未来」に不可欠な持続可能な食材の生産方法や、美味しさや付加価値、環境負荷低減、スマート農業技術、ビジネスなどさまざまな視点から、食材生産に関する教育・研究を行っています。7月23日、宮城大学食産業学群の坪沼農場で、小学生を対象とした「リビングこども大学『お米食べ比べ&バター作り』」を実施しました。

農場体験を通して食べ物について知る『お米食べ比べ&バター作り』

今回本学が提供したプログラムは「宮城県で開発されたお米の食べ比べ」と「牛乳からバターを作る体験&試食」を通して農業の魅力を体験するプログラムです。お米がどう作られるのか、ミルクからチーズができるまでを知り、地産地消の大切さを学ぶことができます。当日は15組の親子が参加し、プログラム終了後に修了証をお渡ししました。

「お米の食べ比べ」では地産地消の大切さを知ってもらうために、自動種まき機や田植機の実演のほか、コンバインの構造をみてもらいました。また、自分で穂から籾を脱穀し、籾殻をむいて玄米を取り出してもらう作業も行いました。種まきに始まり、収穫された稲から毎日食べるご飯までのプロセスを実感してもらいました。

「バター作り」では、生クリームを入れたボトルを振って、自分たちでバターを作りました。液体の生クリームが、固形のバターに変わる瞬間の手応えにみんなびっくり。出来上がったバターは、クラッカーにつけて食べたり、ご飯に乗せて醤油を垂らして食べたりしました。希望者のみ「動物の扱い方」について講義を受け、乳しぼり体験も実施しました。

今回の担当教員:中村聡教授のコメント

今回も100件を超える応募があり、食への関心が高いご家族が多いことを強く実感しました。坪沼農場では、乳牛によるミルク生産や肉牛の仔牛生産、水稲生産などをしています。農場体験を通じて、あらためて「食」の大切さ、ありがたさなどを感じて頂き、毎日の食事の食材がどこから来ているか、ということに興味をもってもらえると嬉しいです。今回のお米は、冷めてもモチモチして美味しい「低アミロース米」を紹介しました。実際に「うるち米」と「もち米」を食べ比べることで、その違いを感じてもらえたと思います。子どもたちには、是非お米を大好きになって欲しいですね。

今回の担当教員:深澤充教授のコメント

牛乳はウシが子牛のために自ら作る、唯一の「食べ物」です。私たちの身近にはチーズやヨーグルト、バターなど、その牛乳から作った様々な乳製品があります。乳牛に触ったり、バターを手作りするのは、ほとんどの方が初めてだったと思います。実際の搾乳や加工の体験を通して、子どもたちが食べ物に対する関心や理解を深め、食べることの大切さを実感できるきっかけになってくれれば幸いです。

今回のお米は、宮城県古川農業試験場で育成した品種や栽培されている品種です

「お米の食べ比べ」で用意した品種は「ササニシキ」、「ひとめぼれ」、「ゆきむすび」、「みやこがねもち」でした。「ササニシキ」(うちる米)はあっさりとした食感で、お寿司屋さんから人気があるお米、「ひとめぼれ」(うちる米)は食味、ねばりなどのバランスがよく、中・外食向けのお米として販売量が日本一のお米です。「ゆきむすび」は主に宮城県鳴子地域で栽培され、粘りが強く冷めても硬くなりにくい低アミロース米、「みやこがねもち」は宮城県産の「こがねもち」(新潟県育成)の銘柄名で、日本のもち米の中でもきめが細かくコシが強く最上級の品質のもち米です。

※JA全農「うまさにいちずみやぎ米」

※宮城米マーケティング推進機構「みやぎのお米」

※宮城県古川農業試験場における育成品種

 

開催概要

イベント名 リビングこども大学 農場体験を通して食べ物について知る『お米食べ比べ&チーズ作り』
開催日時 2025年7月23日(水) 8:45~10:30
開催場所 宮城大学 食産業学群附属 坪沼農場 (仙台市太白区坪沼字沼山35-3)
対象 小1~6年生と保護者(年長以上のきょうだいの参加もOK)
参加費 無料
講師 食産業学群 教授 中村 聡、深澤 充
主催 仙台リビング新聞社、宮城大学
スケジュール 8:30受け付け開始 → 9:15~バター作り → 10:00~お米食べ比べ

講師(担当教員)プロフィール

LIVING仙台「リビングこども大学」とは

仙台駅前・一番町・泉中央・長町ほか宮城全域の地元・おでかけ情報を発信している仙台リビング新聞社が行う「リビングこども大学」は、小学生と保護者に向けて、実際に大学で教える教員が講義・実習を行うプログラムです。今回は仙台市内の4大学の協力のもと、各大学のキャンパスや関連施設で開催しました。講義・実習後には、学生が実際に利用している講義室や施設などを見学するキャンパスツアーも実施しています。

宮城大学坪沼農場とは

食産業学群の太白キャンパスから8kmほど離れた坪沼地区にある附属農場であり、総面積は約31.4haあります。水田、畑、牧草地、ビニールハウス、牛舎、豚舎、作業保管施設などの生産施設、講義室、厨房などの施設も有しています。

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