新着情報
20.01.31
12/1坪沼農場におけるグローバルGAP認証が更新されました
宮城大学食産業学群附属坪沼農場では、ハウス栽培のネギについて2019年12月1日付けでグローバルGAP認証更新を受けました。本認証は2018年12月1日に新規取得、更新にあたっては継続した適切な運用や、新規取得時よりも発展的な審査基準をクリアする必要があります。
グローバルGAP認証取得・更新に向けた取り組み
食産業学群では、農畜産物の生産から加工・流通、ビジネスまで食に関する幅広い知識を持った人材育成を教育目標の一つに掲げています。食産業学群附属坪沼農場は、2年次に行われる「食材生産・加工実習」等の学生実習や、卒業研究や大学院生・教員の研究フィールドとして活用されています。2015年からは坪沼農場での生産管理等を「公益社団法人みやぎ農業振興公社」様に全面委託し、農畜産物の生産とともに、教員と共同で学生の教育・研究にも携わって頂いています。
農場は生産を体験できる重要な現場であり、これからの農畜産物にはより一層の「安全・安心」が求められます。そのため2016年から坪沼農場においてグローバルGAP(Good Agricultural Practice)認証に向けた取り組みを開始しました。
2016年度はGAP普及推進機構理事長を講師に招き勉強会を実施して教職員・公社職員間でグローバルGAPに関する情報を共有し、認証を取得している県内の農場を見学しました。
2017年度は、グローバルGAPの対象をハウス栽培のネギ1品目に絞り、コンサルタント会社によるリスク評価を実施しました。
2018年度は、夏の熱波によりハウスネギが全滅に近い状態になるアクシデントがありましたが、再度作付けし、 11月に本審査を受け、12月1日付けでグローバルGAP認証を獲得しました。
2019年度は、有志学生7名と教職員、公社職員による「グローバルGAPクラブ」を立ち上げ、週1回GGAPの管理点を確認したり、ネギの移植・収穫作業、フィールドの生物多様性調査など行い、11月の本審査に向けて活動してきました。
そして、2019年12月1日付けでグローバルGAP認証を更新できました。
グローバルGAP認証の取得を通じて、生産現場における「安心・安全」の意識が高まりました。現在、科目カリキュラムへの導入を目指し、正規科目への教育にいかに活用できるかを検討しています。