新着情報
22.09.09
災害時の保健・救急医療チームの一員として活動できる資質を身につける/救急・災害看護論/看護学群災害看護プログラム
看護学群の「災害看護プログラム」では、今後、新たな大規模災害が予測される日本において、将来、医療・行政・学校等で活躍できる看護職を育成しています。「救急・災害看護論」は、災害で多発する傷病者への救急対応を身につけ、避難者の健康と暮らしへの影響を学修する授業です。 (全15回)。
災害時に、保健・医療チームの一員として活動できる資質を
本授業では、大規模災害や施設内での生命の危機的状況が発生した際、医療従事者の一員としての看護活動のあり方を学びます。生命の危機的な状況下におかれた重篤で緊急を要する患者に対して、救急救命処置を正確かつ迅速に行うためには、解剖生理学や病態生理学の知識を身につけることが求められます。また、災害発生時において、限られた医療資源をより多くの患者に提供するトリアージに関する知識や技術の習得が不可欠です。本学では、総合病院での集中治療・救命処置や災害急性期の院内活動の経験を有する教員によって、それらの経験を活かした実践的な講義や演習を行い、知識や技術の習得を目指します。
ICT機器を活用して胸骨圧迫や人工呼吸を可視化させることで、より効果的な心肺蘇生手技を獲得
基本的な心肺蘇生法をふまえた上で、医療現場における心肺停止状態にある患者を想定した心肺蘇生の技術や知識を身につけるため、シミュレータ人形を用いた演習を行っています。本演習では、レールダル社の「AEDレサシアンQCPR」を使用して、胸骨圧迫や人工呼吸のパフォーマンスを大型モニターで可視化して、どのような心肺蘇生法だと効果的に行えるのか確認しながら進めることで、正確な手技を習得することを目指しています。また、医療現場での心肺停止状態にある患者を想定し、ベッド上での胸骨圧迫やバッグバルブマスクを用いた人工呼吸について、少人数のグループに分かれて演習を行います。それぞれのメンバーが役割を担うことで、他者と協働しながら心肺蘇生を行う重要性について学ぶことができます。
救急・災害看護論
4年次前期開開講の選択科目です。災害で多発する傷病者への救急対応を身につけ、避難者の健康と暮らしへの影響を学修する授業です。講義形式であらかじめショック・外傷など、様々な救急疾患の原因・病態や、初期対応・治療の進め方について学びます。その上で、シミュレーション・トレーニングを実施し、心肺蘇生法・応急処置法を体得します。応急仮設住宅における看護について学修し、災害直後から復興期にわたる看護活動を考え、災害時に、保健・医療チームの一員として活動できる資質を身につけることができる授業です(全15回)。※シラバス
災害看護プログラムについて
看護学群では、看護の専門的な学びを深めるプログラムとして災害看護プログラムを設置し、学生の主体的な学びを通して、様々な場で活躍できる看護職の育成を目指しています。災害看護プログラムでは、災害直後をはじめ災害サイクル各期において支援ができる看護の基礎的知識と技術を備え、将来、医療・行政・学校等の各分野において災害看護の一端を担える人材の育成をねらいとしたプログラムです。1年次後期の「災害活動論」、3年次前期の「看護マネジメントⅠ」、4年次前期「救急・災害看護論」後期「災害看護支援論」で構成され、これらの単位を修得した学生には、修了証が授与されます。
災害看護プログラム
指導教員プロフィール
・霜山 真(しもやま まこと):看護学群 講師
宮城県伊具郡丸森町出身、成人看護学の分野を担当しています。ICTを活用した看護介入方法の実用化をテーマに、地域から臨床現場まで幅広いフィールドで研究活動に取り組んでいます。また、日本災害看護学会「まちの減災ナース指導者」として、地域の防災・減災に取り組める看護師や看護学生の育成に力を入れて活動しています。