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20.11.05
10/8人来田中学校で「食育」の授業を実施/食産業政策研究室
食産業政策研究室では「食」に関わる暮らしの問題を政策課題として捉え、「食育」の推進に関する研究に取り組んでいます。10月8日、太白キャンパス近隣の仙台市立人来田中学校の2年生を対象として、当研究室の学生が協力した「食育」の授業が行われました。この授業は、食産業学群作田教授の指導のもと、研究室に所属する4年生の卒業研究の一環としても行われています。
「リクエスト献立」をグループワークで作り「食」への考え方を深める
今回は、南吉成学校給食センターが給食で出してもらいたいメニューを募集する「リクエスト献立」の取り組みを活用しました。人来田中学校の2年生を対象として、グループワークを通して、友人達の食に対する考え方の違いや行動に触れながら、生徒たちが給食のメニューを考える課題を実施しました。
中学生の「食」の興味関心を高め、主体的な健康管理を促す食育指導
グループワークでは、中学生にとって世代が近い大学生がリードし、栄養素や食べ物の組み合わせ、食の考え方の違いをどう尊重しあうかなど、様々な経験を通じて、「食」に関する知識と、バランスの良い「食」を選択する、自らの「食」を見つめ直すような学びが行われました。
今回の授業は、効果的な食育指導のあり方を模索していた中学校の教員と食産業政策研究室の協働により実現されたものです。授業で生徒達が作成したメニューは、人来田中学校から給食センターへの「リクエスト献立」として提案されるとともに、授業の前後で生徒を対象として行われた食に関する意識などのアンケート調査の結果は、研究室に所属する学生の卒業研究にも活用される予定です。
仙台市立人来田中学校について
太白キャンパスの近隣地域に立地する仙台市立の公立中学校であり、令和2年度の生徒数約140名、食育推進の授業を行った第2学年は2クラスで45名の生徒が所属しています。この地域連携による食育推進の中学校側の担当者である養護教諭の宮野弥生氏は、宮城大学看護学部の卒業生でもあります。
食産業政策研究室
食の安全政策のみならず、現代社会の幅広い課題を「食と農」、「地域」の幅広い観点から政策課題として捉え、講義や調査研究、社会への発信を行っています。また、食と農がそもそも有する持続可能性に特に着目し、SDGs(持続可能な開発目標)が目指す世界の実現への貢献も研究対象としています。