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25.10.22

8月夏の青果物輸出モデルを構築する輸出実証試験を実施、宮城県産夏イチゴの海上輸送に成功!

食産業学群兼田朋子准教授(食品保蔵学研究室)は、国産青果物の「海上輸送」を実現するため、効率的輸送システム・品質保持技術の開発・研究などを行っています。2025年度は新たに「夏に青果物を輸出するモデル」を構築するため、宮城県や株式会社仙台水産、NX日本通運株式会社らと共同で、夏イチゴ・カボチャ・焼き干し芋(以上、宮城県産)・メロン(山形県産)といった複数産地の青果物を仙台に集約。食品保蔵学研究室の技術指導の下、リーファーコンテナに多品目混載し、仙台港から海上輸送で香港に輸出する実証実験を行いました。

東北初、宮城県産夏イチゴを仙台港から香港へ海上輸送に成功!

現在、大部分の国産青果物の輸出は航空便で行われていますが、一括大量輸送・低コスト輸送が可能な海上輸送へのシフトが求められています。海上輸送は空輸よりもリードタイムが長期化するため、特にイチゴのような軟弱な青果物の流通は,より一層の品質保持管理が必要となります。今回の実証試験では、7月30日に発生したカムチャツカ半島東方沖地震の影響で、仙台港~香港間の日数が当初予定の15日間から23日間へと延びるハプニングが発生しました。しかし、品質保持技術を適切に適応していたことから、初めて海上輸送を行った宮城県産夏イチゴの傷みは1割程度に抑えられ、初の夏イチゴの輸出実証実験は成功をおさめました。夏イチゴの輸出成功により、宮城県からのイチゴの周年供給が可能となります。

夏場に青果物を海上輸出するモデルを構築

真夏の厳しい環境の下、各産地から陸送で仙台に輸送したうえで、近年の猛暑の影響を受けやすい夏採りの青果物の品質を見極め、収穫期や性質の異なる各果実の特性を把握し、それぞれに適切な品質保持対策を行う必要があることから、今回の実証試験は、これまでよりも難易度の高い挑戦となりました。さらに、流通遅延により輸送にかかる日数が8日間延びましたが、それぞれの青果物の特性に合わせた適切な品質保持管理と徹底したコールドチェーン管理により輸出した9品目のほぼ全量が高い商品性を維持したまま香港に到着、8月30日から現地の小売店8店舗で無事販売することができました。

輸出品目

  • 夏イチゴ‘すずあかね’(宮城県七ヶ宿町、40箱)
  • カボチャ‘ダークホース’(宮城県登米市、50箱)
  • 焼き干し芋(宮城県南三陸町、30箱)
  • メロン‘レノン’(山形県、240箱)
  • ブドウ‘シャインマスカット’(山梨県、30箱)
  • ダイコン(北海道、30箱)
  • ニンジン(北海道、15箱)
  • タマネギ(北海道、35箱)
  • ジャガイモ(北海道、40箱)

香港までの輸出試験スケジュール

~8月5日

卸町の冷蔵保管施設

青果物集荷・果物の品質保持パッキング
8月7日

卸町の冷蔵保管施設(上記同地)
仙台市宮城野区卸町4丁目7-3

コンテナへの積み込み(13:00頃~)

コンテナの出発式(14:30頃出発)
8月8日 仙台港

仙台港出航(フィーダ―船)

8月21日 横浜港(横浜市) 横浜港出港(外航船)
8月29日 香港港

香港港到着

8月29日 香港現地倉庫(MRT FOODS CO. LTD) 貨物受取り、着荷状況の確認、品質調査
8月30日~ 現地小売店 陳列、販売開始

このリリースに関するお問い合わせ先:宮城大学事務局広報担当:小野寺

022-377-8746 kouhou@myu.ac.jp
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