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20.11.30
11/21~11/23南三陸町役場マチドマで震災前の模型を使った「ふるさとの記憶2020」WSを開催しました/価値創造デザイン学類中田研究室・友渕研究室
「失われた街」模型復元プロジェクトは、震災前の地域を再現した白い模型を活用して街の記憶の再生を行ってきたプロジェクトです。11月21日~23日にかけて、南三陸町役場「マチドマ」にて、2014年に一度制作・展示された震災前の志津川の模型を活用した展示・ワークショップを開催しました。
震災から10年“記憶の継承”をテーマに/模型と定点映像を展示
今回展示された志津川地区の模型は、2014年5月に開催された「記憶の街ワークショップin志津川」にて制作されたもので、当時のワークショップに参加した住民のお話が“思い出の旗”として多数さされています。震災から10年がたとうとしている今年度、復旧工事を終えようとしている志津川、その震災前の姿を模型と定点映像の展示で振り返り、これからの10年を生きる世代に継承する機会とすることが今回のワークショップの目的です。
展示には約170名の方が来場、模型・定点映像を通じてお聞きしたお話は、中田研究室・友渕研究室の学生たちがジャバラ状のノートに写真付きで記録していきました。参加した学生たちにとっても、震災後の10年の歩みに直接触れるような学びの機会となりました。
南三陸町について
南三陸町は、宮城県北東部に位置する町です。平成15年8月1日に志津川町・歌津町合併協議会により合併し、南三陸町が誕生しました。東日本大震災において甚大な被害を受け、これまで長年のあいだ復旧・復興活動に取り組んできた町です。本学と南三陸町は、まちづくり、産業振興、健康・医療・福祉などの幅広い分野で相互に協力することを目的として、東日本大震災が発生した前年の平成22年11月3日に「宮城大学と南三陸町との連携協力に関する協定」を締結しています。
教員プロフィール
・中田 千彦:事業構想学群 教授
住宅設計やインテリアデザイン、地域産業のための施設、アートのための空間デザインなどを行いつつ、出版や編集のメディアデザイン、さらには学生との共同作業によって東日本大震災以降の地域デザインについて考え、新しい時代の地域づくり、空間設計をどのように考えるのか、地域社会にふさわしい環境デザインは何かを研究、実践しています。
・友渕 貴之:事業構想学群 助教
建築設計、地域計画、まちづくりなどを通して、豊かな暮らしとは何かを探求しています。
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