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21.01.25
2/8南三陸町長清水地区で宮城大生たちが彫刻オブジェ作品を制作・展示「ながしずの漢たち」ワークショップ
宮城大学は「プロジェクト・デザイン・クリエイティブ」活動の拠点として 2020 年夏に「デザイン研究棟」を立ち上げました。震災から 10 年を迎えようとする南三陸町で、文化芸術活動の一環として、デザイン学生による彫刻オブジェ制作ワークショップ「ながしずの漢(おとこ)たち」をご案内いたします。
<メディアのみなさまへ> 「ながしずの漢たち」実行委員会(担当:友渕) |
事業概要
この事業は、震災から 10 年を振り返る中で、復旧、復興に尽力し、後世のために大きく貢献した被災住民達の勇姿を讃え、その魅力的な姿を一連の彫刻作品として被災現場に展示することで、改めて被災者の心の癒しや地域住民同士の交流を促し、心の復興につなげることを目的として、以下の活動を行うものです。
開催の経緯
東日本大震災から 2021 年 3 月で 10 年の時間が経過します。被災地は徐々に土木的な復旧、復興が進む中、この 10年という長い時間の中で生活も大きく変わり、地域への興味関心や親近感も変わりつつあります。さらに 2020 年の新型コロナウイルス感染症の世界的な蔓延によって、地域社会における生き方そのものも変容しつつあります。
宮城大学の中田研究室は、東日本大震災の発災直後より、南三陸町の戸倉長清水地区の民間避難所であった民宿ながしず荘に復旧・復興支援に駆けつけ、その後、防災集団移転促進事業の推進や地域の水産業再開に向けた漁業施設の再建事業への参加など、継続的に支援を行い、交流を重ねてきました。近年は土木的な復旧事業も進展する中、発災以降の緊急的な復旧・復興事業も一段落し、地域住民との交流も穏やかに続けることができる状況となっています。
こうした中、2021 年の春には震災から 10 年を迎え長く継続的に交流のあったこの地域の住民たちと、改めて絆を深め、ワークショップを通して新たな交流を築くとともに、地域間の共感性を高める効果も期待しています。
<参考>地域再生復興プロジェクト [A Book for Our Future,311](2012年度グッドデザイン賞受賞)
教員プロフィール
・中田 千彦:事業構想学群 教授
住宅設計やインテリアデザイン、地域産業のための施設、アートのための空間デザインなどを行いつつ、出版や編集のメディアデザイン、さらには学生との共同作業によって東日本大震災以降の地域デザインについて考え、新しい時代の地域づくり、空間設計をどのように考えるのか、地域社会にふさわしい環境デザインは何かを研究、実践しています。
・友渕 貴之:事業構想学群 助教
建築設計、地域計画、まちづくりなどを通して、豊かな暮らしとは何かを探求しています。
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