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23.02.24
(開催終了)【宮城大学・石巻市】高品質なウニの安定した陸上養殖に向けて 「パプリカウニ」の開発に成功 2/25リーフデ・テラスにて試食会開催
宮城大学は 2021 年度より、石巻市が実施する再生可能エネルギーを活用した低コスト陸上養殖実証調査事業を受託し、ウニを対象とした陸上養殖実証試験を行い、適正養殖条件を調査しています。低コストで採算性が確保され、持続可能な陸上養殖を実現するためには、海藻類にかわる新たな「餌」を見つけだす必要があり、宮城大学ではこれまでマメ科植物のクローバーを餌としてウニを肥育する技術開発を行ってきました。
今回、新たに石巻市で年間を通して栽培されているパプリカの葉に着目し , 株式会社デ・リーフデ北上/大川の協力のもと、廃棄されるパプリカの葉を餌としたウニの肥育に成功しました。つきましては、この「パプリカウニ」の成果を共有するため、下記により試食会を開催しますので、ご案内いたします。
開催概要
日時 | 2023年2月25日(土)、9:00~10:00(予定) ※10:00以降は一般向け試食会として「ウニパスタ」の提供を予定しています。 |
場所 | リーフデ・テラス (986-0202 宮城県石巻市北上町橋浦北釜谷崎242-1) |
内容 | ・主旨説明 ・試食会:ウニ丼(パプリカウニ、塩蔵ワカメウニの2種類)、ウニパスタ(パプリカウニ、塩蔵ワカメウニの2種類)計4種類について、餌の種類、加工方法の違いによる食べ比べを実施する予定です。 |
主催 | 石巻市産業部水産課 |
協力 | 宮城大学食産業学群水圏資源生物学研究室、株式会社デ・リーフデ北上/大川 宮城県東部地方振興事務所、アジア航測株式会社 |
申込み | 申込不要 |
問い合わせ | 石巻市産業部水産課 相澤 TEL 0225-95-1111(内線3515) |
宮城大学事務局企画入試課 中木 |
再生可能エネルギーを活用した低コスト陸上養殖実証調査
本事業は、低コストで採算性が確保された陸上養殖の実現に向け、石巻市内における再生可能エネルギーを活用した陸上養殖について調査・実証試験を行い、その調査結果や陸上養殖マニュアル ( 参考例 ) を地元事業者に周知することにより、石巻市内における陸上養殖事業の実現、事業者の所得向上、担い手や雇用の確保、水産加工業者への加工原料の安定供給、石巻市水産業の地域経済の安定化・活性化を目指す石巻市の事業です。この事業のうち、石巻市ではウニの陸上養殖に関する実証調査を宮城大学と、ギンザケの陸上養殖に関する実証調査を石巻専修大学と実施しています。
株式会社デ・リーフデ北上について
株式会社デ・リーフデ北上は、石巻市北上町において再生可能なエネルギーを使用したトマトとパプリカの一貫生産と販売を行っています。トマト栽培を行う1.1haの温室と、パプリカ栽培を行う1.3haの温室を有しており、スマート農業技術の開発・実証にも取り組んでいます。「愛ある強い農業を通して 人々の心を豊かにし 健康で笑顔あふれる社会を築こう」をコンセプトとしています。
宮城大学食産業学群について
食産業学とは、農畜水産物の「生産」から「加工」「流通」「サービス」、そして「消費」までの全てをカバーする学問です。今、安全で、美味しく、体に良く、しかも簡便な食品が求められています。食産業学群では、こうした課題を自然科学、社会科学両面の学びから解決できると考えています。
食産業学群
研究者プロフィール
・片山 亜優(かたやま あゆ):食産業学群 准教授
「クローバーウニ」をはじめとして、水棲生物の餌料に関する研究や、自然のしくみを明らかにするため、海洋、河川、湖沼に生息する魚類、貝類などの生物が、どのように生活しているのか、また環境との関わりについて研究しています。ウニやマダコなどの陸上養殖の技術開発、事業化に向けた取り組みもしています。
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