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22.09.06
8/11-13塩釜仲卸市場こどもチャレンジラボ2022で「『ウニ』にさわろう」クローバーウニ観察イベントを開催しました/片山亜優准教授/生物生産学類
食産業学群 片山 亜優 准教授は「クローバーウニ」をはじめとして、自然のしくみを明らかにするため、海洋、河川、湖沼に生息する魚類、貝類などの生物が、どのように生活しているのか、また環境との関わりについて研究しています。8月11日(木・祝)~13日(土)にかけて、塩釜仲卸市場における「こどもチャレンジラボ2022」において、片山研究室と水産研究・教育機構における体験企画を実施しました。
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「『ウニ』にさわろう」クローバーウニ観察イベント
ウニは良く知られている水産物ですが、実際に生きているウニを触ったことがある方は少ないと思います。このイベントは小学生以下の子供たちを対象に、実際にウニなどの生物と触れ合うことで海の生物の魅力を知ってもらうことを目的としたウニ観察イベントです。この企画では、水槽に実際にウニを準備することで、ウニが水の中でどのように動いているのか、口のある場所や糞を出す姿を観察できるようにしました。参加者はウニを手に取りよく観察することで、ウニ自身が棘で刺してくることがない生き物であることを体験したり、どこに口があるのかなど知り、驚きを感じることができたようです。
世界にひとつだけ「君だけのオリジナル缶バッジ」作り
子供は寿司が大好きなので、魚介類が嫌いではありません。ただ、それら魚介類の生きている時の姿に接する機会はとても減っているのが実情です。研究チームでは、その状況を少しでも改善できるように、今回は「絵を描く」という創造的活動を企画しました。好きな魚を思い浮かべ、自分なりに描きあげ、自分だけの缶バッジにすることで、魚や海をいつもより少し意識できる企画になったのではないでしょうか。
水産研究・教育機構の樽井氏は「仲卸市場、ウニ及び缶バッジの相乗効果で、今回は大きな手応えを感じました。今後も両機関が強く連携し、市場など水産業界の協力を仰ぎ、魚介類のおいしさと海の面白さを発信していきたいですね。」とコメントを寄せました。
また、片山准教授は「今回、初めて塩釜水産物仲卸市場のイベントに学生とともに参加させて頂きました。小学生以下が対象でしたが、年齢問わず、多くの方がイベントに参加して頂き、ウニを通して海の生物の面白さや魅力を伝えることができました。子供たちが目を輝かせて生物と触れ合っており、地元の方々へ私たちの研究活動を伝える良い機会となったと思います。水産研究・教育機構と包括連携締結後の初のコラボイベントでしたが、今後も協力し合いながら、地元の方々へ海の魅力を伝えていきたいと思います。」とコメントしています。
塩釜水産物仲卸市場「ブリッジプロジェクト」について
宮城県塩竈市にある塩釜水産物仲卸市場では、1965年の設立当時は場内に367店舗あったお店が、2021年現在では91店舗まで減少しています。この状況を踏まえて、新たな視点から仲卸市場の未来を検討するため、出店者の若手有志により新たに設立されたのが「ブリッジプロジェクト」です。これまでの魚を売る市場という枠組みを取っ払った新たな試み、塩竈の市場を未来に繋ぐための「ブリッジ=架け橋」の役割を担って行きたいという思いで、時代に沿った人々に愛される新しい市場づくりを目指しています。
国立研究開発法人水産研究・教育機構について
水産研究・教育機構は , 水産分野における研究開発拠点であった国立研究開発法人水産総合研究センターと、人材育成を目的とする独立行政法人水産大学校が 2016 年に統合し、国立研究開発法人水産研究・教育機構が発足しました。2020 年には、全国9ヶ所の研究開発部門を「水産資源研究所」と「水産技術研究所」に再編し、開発調査センターと水産大学校を加え現在の体制になりました。機構は , 水産物の安定供給と水産業の健全な発展に貢献するため、水産分野における研究開発と人材育成を推進しその成果を最大化し社会への還元を進めることを基本理念として活動を続けています。
研究者プロフィール
・片山 亜優(かたやま あゆ):食産業学群 准教授
「クローバーウニ」をはじめとして、自然のしくみを明らかにするため、海洋、河川、湖沼に生息する魚類、貝類などの生物が、どのように生活しているのか、また環境との関わりについて研究しています。
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