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23.09.14
8月~9月【宮城県×宮城大学】宮城県産せりのブランド化に関するワークショップを実施しました/マーケティング・コミュニケーション研究室
宮城県が生産量日本一を誇る「せり」は、宮城を代表する郷土食材です。「せり」の認知度・ブランド力向上のため、8月~9月、宮城県食産業振興課と宮城大学マーケティング・コミュニケーション研究室が連携し、学生の自由な発想のもと「せり」について意見交換を行うワークショップを開催しました。
「せり」のPRパンフレットを考えることで
宮城県産せりの認知度向上における課題の解決策を模索する
このワークショップは、仙台市の広告代理店である株式会社ユーメディアの協力のもと、宮城県の「県産ブランド品確立支援事業」における県産「せり」の認知度向上・ブランド力向上の課題を模索、有効なPRの一助となすプログラムです。宮城大学食産業学群フードマネジメント学類3年生5名が参加しました。宮城県食産業振興課のメンバーがファシリテーションを行いました。
8/22初回WSでは、事前課題として、学生たちは「せり」について知っていること、分からないこと、知りたいこと、調べたことをリストアップし、ワークショップではそれぞれがアイデアを出し合い、グループ化することで、「せり」にまつわる現状・課題を整理し、参加者間で共有する作業を行いました。
続く8/28のワークショップでは、事業で活用するPRパンフレットのデザインとして「盛り込みたいイメージ」=「『宮城県産せりの認知度向上における課題』の解決策」を可視化し、課題解決に向けて推すべき「せり」のチャームポイント等、パンフレットのラフスケッチ案をイメージし、訴求点を明確化しました。
最終回である9/5のWSでは、それぞれのラフスケッチ案の発表とディスカッションを実施。最終目標である「宮城県産『せり』の認知度向上(より身近な野菜になる)」に資するパンフレット案を宮城県食産業振興課に提出しました。
WSを通じて、学生からは「宮城県にはブランドが複数あるので、それぞれの特長に合ったおいしい食べ方を広めたい」、「生産者が手間暇かけて育てたからこそ、生産者の情報も伝えたい」といったコメントがあがり、学生、主婦、生産者といった様々な視点から「せり」の現状を見直しました。そして、「全体像の写真があると良い」や「文章ではなく会話形式だとわかりやすい」のように、ラフスケッチ案の作成に向けて様々なアイデアが飛び交いました。
主催した宮城県食産業振興課からは「学生の皆さんの自由な発想は、これまでにない視点から「せり」の魅力を伝えることができる、非常に貴重なアプローチでした。提案していただいたラフスケッチ案のアイデアを活かしたPRパンフレットにまとめる予定です。協力してくださった5人の学生の皆さんと滝口先生に感謝します。」とのコメントが寄せられました。
作成したラフスケッチ案は今後、宮城県及び株式会社ユーメディアで内容を盛り込んだデザインを取りまとめ、PRパンフレットを作成、県内の飲食店・量販店などへの配架や県事業における「せりフェア」の際に活用される予定です。
開催概要
イベント名 | 宮城県産せりのブランド化に関するワークショップ |
開催期間 | 2023年8月22日(火)AM10時~:WS① |
2023年8月28日(月)AM10時~:WS② | |
2023年9月5日(火)AM10時~:WS③ | |
場所 | 宮城大学太白キャンパス、講義棟3階302講義室 |
主催 | 宮城県農政部食産業振興課、宮城大学マーケティング・コミュニケーション研究室 |
担当教員プロフィール
・滝口 沙也加:食産業学群 助教、マーケティング・コミュニケーション研究室
今、安全で、美味しく、体に良く、しかも簡便な食品が求められています。食産業学とは、農畜水産物の「生産」から「加工」「流通」「サービス」、そして「消費」までの全てをカバーする学問であり、食の課題を自然科学、社会科学両面の学びから解決できると考えています。マーケティング・コミュニケーション研究室では、食・食品を対象として、消費の意味や価値を明らかにする質的手法の検討や消費者ニーズの分析に関する研究を行っています。