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新着情報

23.04.03

仙台市消防局(太白消防署)の防火・防災プロモーションに挑戦#04、3/5-6「春の防火防災ラボ」展示 /食産業学群「食品マーケティング演習」×事業構想学群 鈴木研究室

宮城大学では、2020年度から研究推進・地域未来共創センターのコーディネーションにより、仙台市消防局(太白消防署)と連携して、市民の防火・防災意識向上に向けたプロモーションデザインに取り組んでいます。2022年度は、食産業学群の「食品マーケティング演習」に事業構想学群の鈴木研究室が合流し、両学群の3年生がそれぞれの専門分野を活かして調査・企画・デザイン・制作に取り組みました。2023年3月4日・5日にララガーデン長町1階・2階のイベントスペースにて、太白消防署との共同によるイベント、春の火災予防運動企画「宮城大学×太白消防署 春の防火防災ラボ」を開催しましたのでお知らせいたします。

「災害に備えた家庭の備蓄」テーマに市民の意識向上に向けた作品を展示

学生たちは、2022年の9月から各家庭での備蓄の実態に関するアンケート調査の分析や、消防署署員からのレクチャー、現地調査など重ねながら、市民の意識向上に向けた展示内容を検討してきました。鈴木研究室では、開催に向けたポスター制作や会場のレイアウト検討、スタンプラリーの企画など、会場のララガーデン長町(仙台市太白区)と連携しながら、展示会の企画検討に取り組みました。今回の展示では、「家庭の備蓄」をテーマに食産業学群と鈴木研究室の学生が制作した7つの作品を展示しました。

世帯別の備蓄場所紹介 YES,NOチャート形式で一人暮らしやファミリー世帯の場合など、家族形態別のおすすめの備蓄場所について紹介
防災意識の見直し 「たすけあいカード」をきっかけに、備蓄食品の把握​や家族内やご近所同士での情報共有​、災害時への意識を高める
栄養素の面から見た備蓄食 様々な備蓄食の組み合わせで栄養バランスをどう整えるのか、栄養素を意識した備蓄について体験しながら考える
災害を意識した買い置き 備蓄食の「必須アイテム」のほか、「生活を豊かにするアイテム」「心豊かにするアイテム」の備蓄状況をチェックリストをもとに確認
備蓄商品への意識・ハイアンドロー 備蓄状況のチェックと賞味期限クイズを体験し、備蓄商品への意識を高める
ローリングストック体験 ガチャガチャを利用して、ローリングストックの一連の流れを模擬体験!「ローリングストック」を​楽しく知り、学び、​実践する
ぬりえシールづくり 消防署のオリジナルキャラクター「火消しまさむねくん」を使用した塗り絵体験を通じて、ローリングストックの知識を楽しく学び、家庭でも実践してもらう企画

例えば「栄養素の面から見た備蓄食」のチームは、アンケートによる実態調査の結果から、備蓄品の栄養バランスには偏りが出やすい傾向があるという課題認識を持ち「防災食を買う際にも栄養素についての意識を高めて欲しい」として、ビタミンや食物繊維など不足しやすい栄養素の紹介しながら防災食を用いた理想的なメニューの提案を行いました。さらに、缶詰やレトルト食品など実際の商品を組み合わせたメニューの栄養素をチェックして5大栄養素のバランスが取れているか、来場者が体験しながら楽しく学ぶことができる展示を制作しました。作品制作にあたっては実際の店舗に足を運び、ひとつひとつ商品を確認しながら、メンバーで何度も話し合いを重ねて制作を進めました。

展示会には親子連れをはじめたくさんの方に来場いただき、展示会の各ブースでは、学生が来場者へ展示作品の説明をしたり、来場者から東日本大震災当時どのような状況で過ごしていたか話を聞いたりしていました。来場者からは、「いろんな商品が防災時に役立つことがわかった」「備蓄食の賞味期限を家に帰って確認しようと思った」「ローリングストックがどのようなものか知ることができた」などのコメントをいただくとともに、「宮城大学の学生さんの活動を知ることができてよかった」といった感想がありました。

3年目を迎えた本プロジェクトは、キャンパス間の垣根を越えて協働する実験的な取り組みとなりましたが、食品マーケティングと情報デザイン・建築デザインを学ぶ学生がそれぞれの専門分野を生かしてディスカッションを重ね、ひとつの展示会を作り上げることができました。2023年度の取り組みにもご注目ください。

仙台市消防局(太白消防署)とは

宮城県仙台市の消防部局として通常の消防業務を行うほか、仙台市消防音楽隊、消防航空隊、特別機動救助隊(スーパーレスキュー仙台)や、杜の都防災Web、消防署の公式Facebookなど防火・防災の観点だけでなく、総合的に消防署の意義や機能を社会に広く伝達する活動を行っています。 

食品マーケティング演習とは

3年次後期開講の選択科目で、食産業を事例とした、商品(コミュニケーション)企画などを対象に、その企画を立てるまでのリサーチについて講義と演習形式で学ぶ。商品(コミュニケーション)企画のためのリサーチを通じて、食品のマーケティングについての知識・理解を深め、今後マーケティング活動を展開していく上で必要となるスキルの獲得を目指す。

食・食品を対象として、消費の意味や価値を明らかにする質的手法の検討や消費者ニーズの分析に関する研究を行っ
ています。顧客を正しく理解することで、企業と顧客とのギャップをできるだけ埋め、多くの人にとってよりよい暮
らしになるよう、マーケティングの視点から考えていきます。

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