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22.03.11

仙台市消防局(太白消防署)のプロモーションデザインに挑戦#05、3/5-6「春の防火防災ラボ」展示 /感性情報デザイン演習Ⅲ

「感性情報デザイン演習Ⅲ」は、実践的なデザインプロセスを学ぶ演習科目として、価値創造デザイン学類3年生を対象に実施されており、開発系(デジタルメディア作品の企画・制作)とリサーチ系(リサーチのためのデジタルメディア活用・制作)の2つのスタジオに分かれて授業が展開されます。

今年度の開発系スタジオは「社会課題解決型」として、研究推進・地域未来共創センターのコーディネーションにより、実際に仙台市消防局(太白消防署)と連携し、消防局のプロモーションデザインを行い、その成果を展示しました。

学生制作の消防・火災予防のための9つの作品を親子連れが体験

学生たちは、昨年10月よりこれまでの間消防署署員、消防士の方からレクチャーをうけたり、現地調査を重ねたりしながら、防火防災に関係するVR(仮想現実)やAR(拡張現実)等の技術を利用したデジタルアート作品の企画とその制作を行ってきました。演習では力作ぞろいの作品が制作されましたが、その集大成として、3月5日・6日、仙台市太白区のララガーデン長町で行われたイベントに参加してきました。参加したイベントは、春の火災予防運動企画「防火防災ラボ」(主催 太白消防署・宮城大学)です。期間中ララガーデン長町の1階・2階のイベントスペースをお借りし、感染対策を十分に行いながら一般の来場者の方々に学生が制作した9つの作品を体験してもらいました。

体験してもらった作品は、ARを用いた自宅火災予防啓発アプリケーション/防災現場を想定した脱出シミュレーションゲーム/VRなどのデジタル技術を用いたはしご車放水ゲーム4DX/防火意識向上を目的としたクレーンゲーム/火災の発生から消火までの流れを理解するための消火ゲーム/ミニチュアの家を用いた火災予防啓発クイズゲーム/家庭の防火対策を伝えるためのシューティングゲーム/救急要請の適正利用を学ぶための学習ツール/119番の適正利用を理解するための学習ツールです。

特に、「防災現場を想定した脱出シミュレーションゲーム」の学生たちは、近隣の小学校の設計図と現地調査をもとに3DCGソフトを用いて小学校をリアルに再現し、火災が発生した教室から非難するゲームを制作しました。煙を吸わないように「しゃがむ」、「ハンカチを使う」といった機能も取り入れていました。また、来場した親子に対し学生たちは、ただ作品を体験してもらうだけでなく、作品の仕組みや制作の背景までも伝えようとしていました。体験した方からは、「実際に小学校では不可能なことがこういったゲームがあれば避難訓練の知識がつくと思う」等のコメントをいただくことができました。

また、「VRなどのデジタル技術を用いたはしご車放水ゲーム4DX」の学生は、リアルな消防の現場を3DCGソフトでリアルに再現したゲームを制作しました。ナレーションや効果音を取り入れるだけでなく、はしご車のバスケットを作り、振動マシンを使って体験者の足元を振動させたり、風が感じられるように工夫したりと五感を刺激するこだわりがみられました。体験中は「うわ~」や「すごい!」といった叫び声が聞かれました。さらに、ゲーム後には「楽しかった」「迫力があった」といったコメントを多くいただきました。

二日間連続で来場していただいた親子もいたり、行列ができた作品もあったり、展示会には親子づれの方々はじめたくさんの方に来場いただき大好評のうちに終わることができました。学生たちは、自分たちの作品を実際に来客者に体験してもらった感想・意見等、生の声を聴くことができたことで、モノづくりの嬉しさや達成感が得られたようでした。

仙台市消防局(太白消防署)とは

宮城県仙台市の消防部局として通常の消防業務を行うほか、仙台市消防音楽隊、消防航空隊、特別機動救助隊(スーパーレスキュー仙台)や、杜の都防災Web、消防署の公式Facebookなど防火・防災の観点だけでなく、総合的に消防署の意義や機能を社会に広く伝達する活動を行っています。 

感性情報デザイン演習IIIとは

感性情報デザイン演習Ⅲは、価値創造デザイン学類の3年生がこれまでに修得したデザインに関する知識や技術を統合し、実社会と繋がりのあるフィールドにてデザインプロセスを実践的に学ぶ演習科目です。ウェブメディア、グラフィカルメディア、インタラクティブメディアなどのデジタルメディアによる価値創造の実践とグループによる共同制作を通じて価値創造デザインプロセスを学びます。

指導教員

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