新着情報
25.08.04
7/2宮城県と地域連携実践教育推進室による地域活動への理解を深める共同プログラムを実施しました/地域フィールドワーク
7月2日、宮城大学大和キャンパス講堂において、宮城県地域振興課と宮城大学地域連携実践教育推進室による共同プログラムを実施しました。このプログラムは、宮城県庁における県内学生を対象とした関係人口創出事業の取り組みを受け、地域学習や地域活動への理解を深めることを目的としたもので、県内若手のまちづくり実践者2名による話題提供と、宮城県庁によるレクチャーを本学における全学群1年生必修の講義「地域フィールドワーク」の1コマに取り入れる形で実施したものです。
石巻市・仙台市西部地区で働く若手のまちづくり実践者2名による話題提供
県内若手まちづくり実践者2名による話題提供は以下のタイトルで行いました。
- 「『生きる』と『暮らす』」
あぼーぼら・いしのまき農園 石牧紘汰氏 - 「仙台西部地区観光地域おこし協力隊 活動内容のご紹介」
株式会社アキウツーリズムファクトリー(仙台西部地区 観光地域おこし協力隊) 小松愛氏
石巻市であぼーぼら・いしのまき農園を経営する石牧氏は、一般企業への就職後、地域と農業をキーワードとする仕事に従事するため石巻市に移住しました。桃生かぼちゃを生産する農家との出会いをきっかけに、存続の危機にある地域のブランドかぼちゃを後世に繋げることを目指して、現在、かぼちゃ専門農家として新規就農し、農業に取り組んでいます。大学時代の経験を踏まえて移住・就農した経緯、移住して地域で生きることへの思いが紹介されました。仙台西部地区の観光地域おこし協力隊として活動する小松氏は、前職の作業療法士としての経験から健康なまちづくりへの関心が高まったことをきっかけに、地元・仙台市太白区にUターンして活動に取り組んでいます。近年、新規事業者が増加する場所でもある秋保地区の地域特性をはじめ、地域おこし協力隊としての取り組み、地域内外の方々との交流から捉えた気づきや今後地域で実現したい思いについて、紹介されました。
新しいことに挑戦するときの不安や課題をどのように乗り越えていったのかという観点について関心を持った学生も多く、参加した学生からの質問では、「地域の方との関係性をどのように築いていったのか」「地域と学生との関わり方」について質問が挙げられました。石牧氏・小松氏からそれぞれ、地域ごとの特性を踏まえて試行錯誤してきたプロセスを踏まえて「やりたいことを自分から言葉にしたら、応援するよと言ってもらえるようになった」「楽しそうと感じて協力してくれた人たちから少しずつ活動が広がっていった」等の実体験をもとにした回答がありました。
地域が抱える様々な課題に対して自発的に関わるための手段のひとつ
「地域おこし協力隊」や「実践型インターンシップ」を紹介
若手まちづくり実践者からのお話の後、宮城県企画部地域振興課・高瀬和寛主事から、地域との多様な関わり方についてレクチャーを受けました。宮城県は、人口減少や高齢化に際して地域の活力を維持・発展するため、県内の学生を対象とした関係人口(地域の担い手)を創出する事業に取り組んでおり、地域が抱える様々な課題に対して自発的に関わっていくための手段として「地域おこし協力隊」や「実践型インターンシップ」があることをご紹介いただき、より積極的に宮城県に関わって欲しいと学生に伝えました。
地域フィールドワークは地域学習の入り口の科目です。さらに興味や意欲のある学生は、学内外にある機会を積極的に活用し講義で得た学びの深化につなげていってほしいとの総括が行われました。
地域フィールドワークについて
全学を対象にしたフレッシュマンコアの必修科目で、地域の自然・歴史・文化等を学びながら、地域社会の将来に対する使命感を涵養し、これからの主体的な学びに向けた動機づけとなることを目標としています。
<参考>
- 地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」<2025年度>
- 地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」<2024年度>
- 宮城県庁地域振興課と宮城大学地域連携実践教育推進室による地域活動への理解を深める共同プログラムを実施しました<2023年度>
- 地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」<2023年度>
- 地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」<2022年度>
- 地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」<2021年度>
- 地域フィールドワーク・エクストラを実施「地域フィールドワーク」<2020年度>
- 地域が抱える課題の発見とその解決に取り組む「地域フィールドワーク」<2019年度>
- フレッシュマンコア[全学群共通・必修]
- コミュニティ・プランナープログラムとは