新着情報
20.12.10
食品ロス削減政策に直接コミットする!/学生が「私の食品ロス削減スローガン&フォトコンテスト」部門で入選/食産業政策論
食産業政策論を受講する学生たちが「政策に直接コミットする!」として、消費者庁が募集した食品ロス削減に関する2つのコンテストに実際に応募、そのうち「私の食品ロス削減スローガン&フォトコンテスト」部門において、砂口綾香さんの「キャベツ2プロジェクト」が入選を果たしました。
砂口 綾香さん(受賞学生)のコメント
今回、作田教授の授業の一環で消費者庁が開催している「私の食品ロス削減スローガン&フォトコンテスト」に応募させて頂きました。私自身、軽い気持ちでこの食品ロスコンテストに応募させて頂きましたので、入選した際にはとても驚きました。私の作品は、自身で描いた簡単な絵を応募させて頂いたのですが、目にとめて頂き嬉しかったです。
企業やボランティア団体でなく、個人の食品ロス削減の作品が採用されたことが嬉しかったですし、個人としてでも食品ロス削減に貢献できることを感じました。また、応募することで授業の学びを実感として得ることができ、食品ロスに関してより興味を持つようになりました。
このような食品ロス削減コンテストが消費者庁で開催されていることは作田教授の授業を履修していなければ知らなかったのでとても感謝です。授業において、食品に関する法令や政策を学び、学びの土台の上で自分の考えやアイデアを社会に発信するという経験はなかなかつくれないと思います。今回の経験は、私自身の自身にもなりましたし授業の学びと社会の繋がりを実感できました。
「賞味期限」の正しい理解を促進、「食品ロス」削減に/消費者庁
「食品ロス」とは、本来食べられるにもかかわらず捨てられてしまう食品のことをいいます。世界の食料問題ばかりでなく、余分なエネルギー消費とCO₂発生などで環境にも悪い影響を与えてしまいます。このため、食品ロスの削減はSDGs(持続可能な開発目標)のターゲットにも取り上げられており、日本でも取組を進めるため、2019年に「食品ロス削減推進法」が制定されています。加工食品には原則として賞味期限・消費期限のいずれかの期限の表示がされています。賞味期限は「おいしく食べることができる期限」、消費期限は「期限を過ぎたら食べない方が良い年月日」です。しかし、両者の違いが分かり難いこと、特に、賞味期限はいつまで食べられるか判断が付かずに食品ロスの原因になっているとの指摘もあります。
食品ロス削減のためには、国民が幅広くこの問題を「他人事」ではなく「我が事」として捉えて行動に移すことが必要です。このため消費者庁は、食品ロス削減のための広報・啓発活動の一環として、「賞味期限」の正しい理解を促進する観点から「「賞味期限」の愛称・通称コンテスト」及び「私の食品ロス削減スローガン&フォトコンテスト」を開催しました。
今回、食産業政策論では、このコンテストに学生が実際に応募することを課題とすることで、授業で取り上げ法律や政策の学びを官庁の実際の活動に参画し、実践的に活用しました。
食産業政策論とは
「食産業政策論」は、食産業学群3年生を対象とした後期開講の選択科目であり、農業や食産業の振興や食品安全を確保する政策とその背景にある法律や制度を学ぶことで、実社会において必要となる法制度の仕組みや遵守の心構えを実践的に理解することを目標としています。近年注目されている「食品ロス」もテーマのひとつです。
指導教員プロフィール
・作田 竜一(食産業学群 教授)
食の安全政策のみならず、現代社会の幅広い課題を「食と農」、「地域」の幅広い観点から政策課題として捉え、講義や調査研究、社会への発信を行っています。また、食と農がそもそも有する持続可能性に特に着目し、SDGs(持続可能な開発目標)が目指す世界の実現への貢献も研究対象としています。
<関連>
・食産業政策研究室の学生達が太白キャンパス周辺の人来田地区で「食」と「地域の暮らし」に関する調査と情報提供を行いました
・食産業学群公開講座「SDGsセミナー」を開催しました
・公開講座2019「いつの間にか変わったの?食べ物の安全の常識!―科学で分かってきた食べ物の安全のリ・ク・ツ―」(作田先生)を開催しました
・【研究室紹介】フードマネジメント学類の研究室を訪ねてみました#01/ONLINE OPEN CAMPUS
・10/8人来田中学校で「食育」の授業を実施/食産業政策研究室
・ICT在宅農福連携モデル実証実験を開始/〈農業の人材確保〉と〈重度身体障害者の就労〉2 つの課題を ICT で同時に解決する!プレスリリース