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新着情報

26.09.28

最先端のテクノロジーを体験し、未来を考える「福島東稜高校 未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラム」を実施しました

2026年8月25日(火)、宮城大学大和キャンパス交流棟2階「PLUS ULTRA−」を会場に、「福島東稜高校 未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラム」を実施しました。このプログラムは、新たなテクノロジーを体験し、その体験をもとに課題解決や未来を構想する力とやり抜く力を育てていくというもので、高校生および高専生を対象に毎年実施しています。

今回は、福島市にある福島東稜高校普通科アクティブラーナーズコース1年生16名が参加しました。「大学教育における課題と我々の考える未来」と題した座学に続いて、新技術体験「HADO」と、ドローン操作体験を行いました。

未来を創造し、実現するために

まずは、午前の部。この未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラムの責任者である、中田千彦事業構想学群教授による「大学教育における課題と我々の考える未来」と題した講義からスタートです。

中田教授は最初に、交流棟1階にある、「C」からなる4つの単語をモチーフにしたLEDサインの「Creative」「Constructive」「Corporative」「Cognitive」を話題として取り上げました。

技術や頭を使って良いものにしていく「Creative」、物事を順序立ててよりよい方向、より展開的な方向に組み立てていく「Constructive」、共同、共感しながら発展的に物事を考えていく「Corporative」、何かピンとくる、ハッとする、腑に落ちる感じを言葉にした「Cognitive」。この4つのCを、デザインやものづくり、地域づくりの際のスローガンとしてこのサインを制作したということを言葉の意味とものづくりへの向き合い方を交えながら話しました。

他にも、アメリカNASAのスペースシャトル「エンデバー」や、未来社会を題材にしたハリウッド映画を話題にしながら、未来の世界を創造し、その創造した世界を実現するために技術を使って前に進んでいくという「バックキャスティング」の意味について説明をしました。最後に、今日のHADO体験やドローン体験を通じて「この日体験したことが、未来の自分の活躍につながることを考えてほしい」と伝えて、この講義は終了しました。

ARスポーツ「HADO」で未来の技術を体感

続いては、AR(Augmented Reality:拡張現実)技術を用いたアクティビティ「HADO」体験です。HADOは、簡単にいうとドッジボールや雪合戦のようなもの。AR技術によって、目の前の現実とデジタル空間を融合した体験ができます。スマートフォンをツールとして入れたゴーグルとリストバンドを装着することで、目の前にデジタルのボールや盾が現れます。リストバンドをつけた腕を振り下ろしたり、上げたりすることで、ボールを発射したり、盾を出現させたりすることができ、ゴーグル内の画面にそれらの動きが表示されます。

使用上の説明があった後、いよいよ生徒たちは3名1チームに分かれて対戦。担任、副担任の先生もチームに加わります。

HADOやAR体験は初めてという生徒が多い中、高校入学以前からプログラミングの経験がある生徒も多く、操作の理解はあっという間。先に対戦中の仲間を観戦しながら、チーム内で作戦を立てていました。両先生も前後に動きながらうまく相手からの攻撃を避け、各チームとも拮抗した試合が続いていました。

参加した生徒たちからは、「リアルに玉が飛んでくる感じがして面白かった」、「体を動かせるし、ゲームも楽しめる。運動にもなって頭の運動にもなるというのが面白かった」といった感想が聞かれました。


一方、生徒たちと一緒に奮闘していた担任の先生は、「現実だとボールを投げるのと自分の感覚はマッチしますが、自分の動きと画面の動きの差に慣れるまで、コツがいるかなという感じでした。チームワーク、協力がポイントですね」と話し、同じチームで参加していた生徒は、「実際のドッジボールが苦手でも、誰でもできる。運動の得意不得意に左右されないので、一度やるとハマると思います」との声もありました。

今回のHADO体験を主催したFUN株式会社の上平笑実様は、「AR技術を用いた日本初のARスポーツ、HADOで最新の技術を体験していただきたいのと、何より皆さんに未来の体験を通してワクワクを感じてもらいたい」と、体験の目的を話していました。

ドローンを動かし、技術を「使う」経験

続いて午後の部は、石内鉄平事業構想学群教授によるドローン操作体験です。

まずはドローンについての座学から。ドローンとは、リモートセンシング(触れることなく、離れた地点から対象物を識別またはその性質を測定する科学技術)分野のツールのひとつだということや、国土地理院の航空写真は、人間の脳内の空間認知のメカニズムを用いながら、60%ずつオーバーラップするように撮影していることなど、航空写真測量に関する専門的な話が紹介されました。

さらに今回講義で使用するドローンをはるかに上回る金額の本格的なドローンや、3次元の測量画像の見本など、実際に目で見て触れる初めてのドローンに、生徒たちも興味津々の様子でした。

続いて、タブレット端末を使って操作をトレーニングした後、いよいよ実機を使っての飛行体験。プログラミング言語を使うのではなく、アプリケーション上のアイコンをドラッグしながら、ドローンを飛行させるためのプログラムを設計していきます。

各グループともタブレット端末の操作は手慣れているものの、実際に実機を飛ばしてみると、天井にドローンがぶつかってしまったり、思った通りに動かせなかったりと悪戦苦闘の場面も。それでも最終的には、全グループがドローン飛行を成功させていました。

講義の最後に石内教授から「ドローンが当たり前の社会というのはすぐそこまできています。あらゆる情報通信媒体がこれから急速に発展し、いろいろな分野で利用されます。みなさんがいつか調べたいことができたとき、ひとつの手段としてドローンの仕組みが伝わればうれしいです」とのメッセージがありました。

ドローンを体験した生徒からは「操作方法は簡単でした。やりたい動きを繋ぎ合わせるだけでわかりやすかったです。でも思ったより結構大胆な動きになるなと思いました。あとは、ドローンを終了させるときには、降下させるだけではなく、ちゃんと着陸までプログラムに入れないと浮かんだままになっているんだなというのがわかりました」との感想が寄せられました。また、別の生徒は「どういうふうに動くかを想像しながらタブレットを操作して、実際にそれが動いて楽しかった。プログラミングは中学の時に経験しましたが、画面上で動くだけで、こうして何かが実際に動くという経験はなかったのでとても勉強になりました」と話していました。

これまでパソコン画面上でのプログラミングを体験していた生徒たちにとって、実際にモノを動かすプログラミングの体験は、新たな発見があったようでした。

最先端に触れ、未来を思い描く一歩に

最後に、再び中田教授から、宮城大学の新しい教育プログラムについての説明があり、この日の未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラムは終了しました。

この日のプログラムを終えて、担任の先生は、「昨年参加した生徒たちが、来てよかったという話を聞いて、参加を決めました。こういったことは学校では体験させてあげることができないので、宮城大学さんの最先端に直接触れることができてよかった」と振り返りました。また「普段から生徒には課題意識を持つことを伝えてますが、解決方法として最先端を知らないと昔のままの解決策にしかならないので、今後も続けていきたいです。高校1年生の生徒で、そもそも大学ってどんなところなんだろうという子も多かったので、自分たちの進路意識づけのきっかけになったのかなと思います」と話していました。

プログラム責任者の中田教授は、「生徒の皆さんが新しい技術に構えることなく、まず試してみようとしていたことが印象的でした。『面白そうだからやってみる』、そして『やってみたら次の疑問やアイデアが生まれる』。そうした姿勢こそが、アントレプレナーシップの入り口なのではないかと感じています」と、この日の生徒たちの様子を振り返りました。


今回のプログラムを通して、最先端の技術を知り、実際に体験したことは、これからの社会や自分の可能性を考える機会となり、未来をより具体的に思い描くための一歩となったのかもしれません。

プログラム概要

プログラム名 未来志向型アントレプレナーシップ教育プログラム
実施期間

2026年9月~11月

受講形態 対面ワークショップ+オンラインスクーリング
主会場 宮城⼤学大和キャンパス(981-3298 宮城県黒川郡大和町学苑1番地1)+ オンライン
受講対象者 高校生および高専生(1~3 年生) 定員 30 名程度
受講費 無料
主催 宮城大学
責任者 中田 千彦 宮城大学事業構想学群・事業構想学研究科教授
問い合わせ 宮城大学アントレ事務局 担当 大槻 080-6027-5614
メール:entrepreneurship.myu@gmail.com

修了者インタビュー


事業構想学群について

宮城大学は、グローバルな視点で地域社会の発展に貢献できる人材の育成を理念の一つとして掲げ、実学を尊重し、実践的な教育に取り組んでいます。事業構想学群では、現代社会の諸課題を多角的・グローバルな視点で論理的にとらえ、その課題解決に向けた事業を実行可能かつ持続可能なものとして構築する能力を身につけるとともに、豊かな人間性を基盤として地域資源の活用や新たな価値創造を志向し、産業、行政及び社会の各分野で先導的役割を担うことができる挑戦意欲旺盛な人材の育成を目指しています。

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