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21.04.13
地域創生学類で学ぶ学生が、復興庁主催「復興ビジネスコンテスト2020」で2部門受賞/石田研究室・佐々木研究室
復興庁が主催する「復興ビジネスコンテスト2020」において、地域創生学類石田研究室の学生が提案した「大切な人へ新しい時代の贈り物、防災定期便。」が学生アイデア部門優秀賞(復興大臣表彰)を、佐々木研究室の学生が提案した「『宮古の真鱈』を使用した燻製品 『MIYACOD』の商品開発」(佐々木研究室)が協賛企業賞(東洋ワークGr.賞)を受賞しました。※受賞結果
「大切な人へ新しい時代の贈り物、防災定期便。」
備蓄や防災グッズなどの災害への備えが必要とされる中、家庭における準備はなかなか進まず、十分ではないことが多くあります。このアイデアは、他人からその人の安全を想い、防災グッズをプレゼントすることで、防災の備えを社会的に高めていくという仕組み「防災定期便」です。贈与の仕組みをビジネスに適用しています。
忘れがちな防災意識を取り戻すという非常に重要なテーマであるだけでなく、地域食材を使用した非常食の開発など、防災グッズというカテゴリーを「愛情を示すギフト」として変容させたビジネスアイデアとして高く評価され、学生アイデア部門優秀賞(復興大臣表彰)を受賞しました。※対象学生:地域創生学類石田研究室(棚橋 葵、遠藤 慈、菊地 達也、工藤 沙良
「『宮古の真鱈』を使用した燻製品 『MIYACOD』の商品開発」
東日本大震災以降、宮古市内の真鱈の漁獲量は増加し、全国トップクラスになりました。その一方で、一大産地としての知名度は低く、真鱈の高付加価値化が必要とされています。このアイデアは、大学生と宮古市の水産加工業者である“丸友しまか有限会社”がタッグを組み、鮮度の高い真鱈を燻製にした「スモーク真鱈」の商品開発(ストーリー構築とネーミング、パッケージデザイン)を行ったものです。
非常に価値の高い海洋資源である真鱈を燻製加工し、手軽に楽しめる食品として地元企業と共同開発したことにより名付けた『MIYACOD』は、真鱈加工品の新たな市場開発と地元海洋資源の付加価値を高めるアイデアとして評価され協賛企業賞(東洋ワークGr.賞)を受賞しました。※対象学生:地域創生学類佐々木研究室(渋谷舞奈、菊池健太朗)
復興ビジネスコンテストとは
「新しい東北」復興ビジネスコンテスト2020は、東日本大震災の被災地における地域産業の復興や地域振興にかかわる取組・アイデアを募集するものです。応募された取組・アイデアについて、背景にある課題とそれの解決のためのビジネスモデルのユニークさ、地域への貢献度等の観点から、大賞・優秀賞を選定するとともに、応募いただいた事業の拡大、強化、アイデアの事業化を一緒に進めるためのできる限りのサポートをしたいと考えています。(公式サイトより引用)
指導教員プロフィール
・石田 祐:事業構想学群教授、地域創生学類長
地域コミュニティの人々が豊かに生きるために、どのように公共財(モノ・サービス)を供給することが可能かについて、官民連携・NPO/NGO・寄付・ボランティア・フィランソロピー・社会関係資本などをキーワードに、主に定量的なアプローチで分析を行っています。また、さまざまな分野の研究者や専門家と共同で研究を進めています。
・佐々木 秀之:事業構想学群准教授
地域の資源・歴史を活かしたまちづくり・地域ビジネス・地域コミュニティの創造に、理論と実践の両面から取り組んでいます。東日本大震災後は「ソーシャルビジネスによる社会起業家の育成」「まちづくり協議会における復興地区まちづくり計画の策定支援」「ウェブサイトを活用したデジタルアーカイブシステムの開発」「復興地元学事業」等を実施しています。