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新着情報

22.10.11

宮城大学×新澤醸造店「大学生の純米大吟醸[宮城大学]」がスペイン酒類国際コンクールCINVE 2022金賞・第一回Oriental Sake Awards金賞の2冠を達成/食産業学群

食産業学群金内教授は、発酵・醸造技術を用いた商品開発及び高品質製造に関する研究を行っています。金内教授の指導の元、新澤醸造店と制作してきた「大学生の純米大吟醸[宮城大学]」がこの度スペイン酒類国際コンクール『CINVE 2022』でGold(金賞)を、アジア最大級の国際日本酒コンクール第一回Oriental Sake Awardsにて金賞に輝き2冠を達成しましたのでお知らせします。

学生が蔵人と寝食を共にしながら作った、綺麗で清々しい「食中大吟醸酒」

この酒造体験は2015年より宮城大学から始まっており、伯楽星・愛宕の松の醸造元、新澤酒造・新澤社長の「学生たちにも日本伝統的な醸造物・清酒に興味を持ってもらいたい」という熱い思いから始まりました。学生たちは、製麹作業(麹を造る作業)、仕込み作業(酒母)、蒸米の麹室引き込みなど、実際に1か月滞在し、清酒工程を本格的に体験しています。綺麗で清々しい「食中大吟醸酒」は、学生が蔵人と寝食を共にしながら、本物志向の品質で醸した1本。味わいは軽快な口当たりが特徴で、メロンやバナナを思わせる心地よい香味がフワッと広がり、アフターテイストは柑橘系の爽やかな酸味がキレ味を演出します。

金内教授は「CINVE 2022 金賞・Oriental Sake Awards金賞の2冠を達成して、コロナ禍で、これまで通りの十分な酒造りの活動できませんでした。しかし、このような快挙の方をいただき、みんなで喜んでおります。2015年より延べ人数で80名の参加者を超え、かつて、参加したOB/OG喜んでおります。今後、コロナ禍がおさまったのちに、フル規格で酒造り体験を企画したいと思います」とコメントしています。

また、新澤醸造店で正規課程のインターンシップに参加する加藤陽菜子さんは「このような名誉ある賞を受賞した酒醸造でのインターンシップできることは、大変光栄でした。このような素晴らしいお酒を造る技術に触れることができ、勉強になりました」とコメントを寄せました。

CINVE とは

2007 年から開催されているスペイン政府公認のコンクールで、国際的な酒類を審査対象の中心とした品評会を毎年行っています。 現在スペインでは急速に日本食、日本産酒類の認知が高まっており、2019 年に日本酒・焼酎部門が新設されました。 CINVE への出品はスペインでの知名度を上げることに留まらず、ヨーロッパ広域、中南米での販路拡大を見据えられることで注目されています。

Oriental Sake Awardsとは

アジアの消費者に好まれる日本酒を選出し、消費者の指南書のような役割となること。アジア市場で好まれる味わいを選出することで、市場開拓の参考となるデータを提供することなどを目的に、2022年9月5日に、香港で第一回Oriental Sake Awards 2022のメダル受賞酒が発表されました。今年度は、「純米大吟醸 / 純米吟醸 (淡麗)」、「純米大吟醸 / 純米吟醸 (芳醇)」、「大吟醸 / 吟醸 (淡麗)」、「本醸造」、「純米酒(旨味濃醇)」、「純米酒(淡麗)」、「スパークリング」、「生酒」の計9部門に対し、437点の出品酒を頂きました。そのうち、金賞32点、銀賞64点、銅賞79点が選出されました。

新澤醸造店とは

宮城県大崎市に本社を持つ酒造です。なお、宮城大学生の宿泊体験は、川崎町にある酒蔵で行われています。新澤醸造店は、明治6年(1873)創業。地元で親しまれてきた「愛宕の松」は、『荒城の月』の詩人・土井晩翠が「館山の頂開く酒むしろ愛宕の松の薫いみじく」と詠むほど愛飲したといいます。平成12年(2000)に新澤巖夫現社長が宮城県最年少の杜氏に就任。翌年には特約店限定の新銘柄「伯楽星」を発表。東日本大震災後は製造蔵を川崎町に移転し、全壊した本社も平成25年8月に再建を果たしました。(宮城県酒造組合公式サイトより引用)

指導教員プロフィール


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・発行元: IDP出版
・発行年月:2022年7月28日
・ISBN:4905130409
・著者:金内 誠(食産業学群教授)


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