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23.02.03

1/31蔵王町「地域づくりセミナー」で小地沢准教授がアドバイザーを務めました

事業構想学群の小地沢将之准教授が、1月31日に開かれた蔵王町「地域づくりセミナー」で、アドバイザーを務めました。このイベントは蔵王町の行政区長・役員・地域づくりに関心のある方などを対象として「町民が主役、地域主体のまちづくり」を目指し蔵王町により開催されたセミナーです。

住民が地域の課題を認識し、その課題解決に自主的に取り組むことを共に考える

全国各地で「まちづくり」や「地域おこし」といった活動が行われるようになりました。少子高齢化の進行や価値観の多様化、ライフスタイルの変化等により、住みよい地域づくりの中心的役割を担ってきた自治会(行政区)も加入率が低下するなど旧来型の活動のままでは維持していくことが困難という指摘もあります。蔵王町では、第五次長期総合計画で目ざす「町民が主役、地域が主体のまちづくり」の推進に向けて、住民が地域の課題を認識し、その課題解決に自主的に取り組むことを共に考える機会として、本セミナーが企画されました。

小地沢准教授は「持続可能な地区・集落をつくろう」と題した講演を行い、町内会の成り立ちやコロナ禍での困りごとの事例の紹介を通じて、コロナ禍における課題は根底でふだんの地域課題とつながっていることを紹介しました。また、各地での課題解決の実例を紹介しながら、集落の行事や自治などのルーチンワーク型の取組みだけではなく、「終わること」を目指したプロジェクト型の活動の重要性を指摘しました。最後に行われた質疑応答では、学校の統廃合が進む中での子ども会育成会のあり方や地域おこし協力隊の活躍方法などについて意見が交わされ、 参加者が持続可能な地区・集落となるための道しるべを共有できる機会となりました。

開催概要

日時 1月31日(火)講演会、19:00~20:45
場所 蔵王町ふるさと文化会館、多目的ホール
内容

講演「持続可能な地区・集落をつくろう」
・ 地区・集落における現代の課題を確認します
・ コロナ禍での課題解決の事例を紹介します
・ 持続可能な地区・集落となるための道しるべを共有しましょう

※講師:小地沢 将之(宮城大学事業構想学群准教授)

対象 行政区長・役員、地区公民館長・書記・部員、地域づくりに関心のある方など
主催 蔵王町まちづくり推進課

研究者プロフィール

まちづくりプロジェクトの教科書

まちづくりプロジェクトの教科書

本書は、町内会・自治会で活躍する皆さんや行政職員、NPOなどの皆さんを想定し、これから初めてまちづくり活動に取り組まれる方はもちろんのこと、これまでまちづくり活動に取り組んできた皆さんのリスタートも応援する書籍です。プロジェクトの基本となる「QCD」、目的・目標の設定、課題解決を導くための方法論や地域資源の発掘や活用、などといった基本に始まり、企画書の書き方、仲間集め(広報や資金調達)の仕方など、計画や実行段階の具体的な流れについても紹介しています。ステークホルダー(利害関係者)との対話の仕方についても扱っています。

〇発行元:森北出版
〇出版年月:2020年5月28日
〇ISBN:978-4627553613
〇著者:小地沢 将之(事業構想学群 准教授)

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