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25.09.02

8/9-10塩釜仲卸市場こどもチャレンジラボ2025で「『ウニ』にさわろう」クローバーウニ観察イベントを開催しました

食産業学群 片山 亜優 准教授は「クローバーウニ」をはじめとして、自然のしくみを明らかにするため、海洋、河川、湖沼に生息する魚類、貝類などの生物が、どのように生活しているのか、また環境との関わりについて研究しています。8月9日(土)~10日(日)にかけて、塩釜仲卸市場における「こどもチャレンジラボ2025」において、片山研究室と水産研究・教育機構が共同で「『ウニ』にさわろう」「せかいにひとつだけ君だけのオリジナル缶バッジ作り」を開催しました。

「『ウニ』にさわろう」クローバーウニ観察イベント

ウニは良く知られている水産物ですが、実際に生きているウニを触ったことのある子供たちは少ないのが現状です。宮城大学では、磯焼け対策で除去されるウニの利活用に向けて様々な研究課題に取り組んでいます。小学生以下の子供たちを対象に、ウニやホヤなど、宮城県で重要な水産生物と触れ合うことで海の生物に興味を持ってもらい、現在起こっている海の様々な課題(水温上昇、磯焼け等)に目を向けてもらうためイベントを開催しました。参加者は実際にウニを手に取り、どこに口があるのか、ウニの具合が悪くなると棘が抜けることなど知るとともに、宮城県の特産であるホヤも観察し、ホヤの形態や生態について学ぶ機会となりました。

「せかいにひとつだけ君だけのオリジナル缶バッジ作り」

子どもたちが魚介類の生きている時の姿に接する機会が減ってきていると思われるので、いつもよりも海や魚について考えてもらえるよう、自分で絵を描いて缶バッジを作ってもらうイベントを企画しました。缶バッジ作りが海や魚についてあらためて興味を持つきっかけになってくれればうれしく思います。

水産研究・教育機構の山田氏は「宮城大学のウニ等のタッチプールとの相乗効果に手応えを感じました。今後も両機関が連携し、市場など水産業界の協力のもと、魚介類のおいしさと海の面白さを発信していきたいですね。」とコメントを寄せました。
また、片山准教授は「今年も多くの方がイベントに参加して頂き、ウニを通して今抱える海の課題に少しでも目を向けていただける良い機会になったと感じております。水産研究・教育機構と今後も協力し合いながら、地元の方々へ海の魅力を伝えていきたいと思います。」とコメントしています。

開催概要

イベント名 塩釜仲卸市場こどもチャレンジラボ2025
日時 2025年8月9日(土)〜8月10日(月・祝)9:00ー13:00
※宮城大学のウニイベントは9日・10日のみ。
場所 塩釜水産物仲卸市場(985-0001 宮城県塩竈市新浜町1丁目20-74)
受付:塩釜仲卸市場 南側正面駐車場(各ワークショップの開始時間:9:00~)
企画・主催 塩釜仲卸市場ブリッジプロジェクト
詳細

お問い合わせ先や詳細は公式サイトをご覧ください

塩釜水産物仲卸市場「ブリッジプロジェクト」について

宮城県塩竈市にある塩釜水産物仲卸市場では、1965年の設立当時は場内に367店舗あったお店が、2021年現在では91店舗まで減少しています。この状況を踏まえて、新たな視点から仲卸市場の未来を検討するため、出店者の若手有志により新たに設立されたのが「ブリッジプロジェクト」です。これまでの魚を売る市場という枠組みを取っ払った新たな試み、塩竈の市場を未来に繋ぐための「ブリッジ=架け橋」の役割を担って行きたいという思いで、時代に沿った人々に愛される新しい市場づくりを目指しています。

国立研究開発法人水産研究・教育機構について

水産研究・教育機構は、水産分野における研究開発拠点であった国立研究開発法人水産総合研究センターと、人材育成を目的とする独立行政法人水産大学校が 2016 年に統合し、国立研究開発法人水産研究・教育機構が発足しました。2020 年には、全国9ヶ所の研究開発部門を「水産資源研究所」と「水産技術研究所」に再編し、開発調査センターと水産大学校を加え現在の体制になりました。機構は , 水産物の安定供給と水産業の健全な発展に貢献するため、水産分野における研究開発と人材育成を推進しその成果を最大化し社会への還元を進めることを基本理念として活動を続けています。

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