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22.05.23
泉パークタウン寺岡地区に多世代交流拠点「寺岡 Knots」がオープン、宮城大学生が施設名称・ロゴ・テーブルをデザイン/事業構想学群
「寺岡Knots」は、多世代交流をテーマに大空間のFREE SPACEとリモートワークや会合等に対応したRENTAL ROOMを備えた交流拠点です。「(旧)寺岡ショッピングプラザ・アネックス」の施設リニューアルにあたり、三菱地所と宮城大学でワーキングチームを結成し、地域の方々とディスカッションを行いながら企画に取り組んでおり、事業構想学群の有志の学生が施設名称・ロゴ・什器をデザインしました。※デザインワークを紹介する動画を公開していますのでお楽しみください(2022年8月25日追加)。
50年・100年持続するまちづくりの実現に向けて/泉パークタウン
暮らしに求められる機能の変化に対応し、施設が担うべき役割を「更新」していく
泉パークタウンは、“環境を共有する権利を分譲する=シビルライセンス”という考え方のもと、人と自然が触れ合いながら快適に暮らせる街として開発されました。一方で、開発から45年以上を経たことで、暮らしに必要となる「生活利便機能」も変化しています。例えば、スーパーや理髪店等といった生活必需品を提供する機能に加えて、医療・ヘルスケア、地域コミュニティの醸成、情報発信といった多彩な機能が求められるようになりました。このような変化に対応し「持続するまちづくり」を実現するため、暮らしを支える各施設が担うべき役割を「更新」していく必要があります。
高齢化率の高い地区・ファミリー層が居住する地区に「多世代交流」の拠点を
施設管理にIot技術導入の推進、産・学・民連携による参加型まちづくり
泉パークタウン内の寺岡地区は、高齢化率(65歳以上)が43.7%とパークタウン内で最も高く、一方で寺岡地区に隣接する紫山地区は高齢化率・後期高齢化率がともに最も低い地区であり、ファミリー層が多く居住しています。寺岡地区にある「(旧)寺岡ショッピングプラザ・アネックス」は、これまで店舗や事務所として使用されていましたが、太陽光パネル+蓄電池設置によるデマンド型モビリティの実証実験の拠点として使用したのち、既存住民・これから新たに流入する住民 のニーズの変化に対応するため、“多世代が交流できる拠点”へとアップデートし、RENTAL ROOMの予約・決済・管理にIot技術を積極的に導入した他、「企業」「大学」「地域住民・団体」等が連携し、参加型のまちづくりに取り組むことで、新しいコミュニティスペースのモデルとなるような先進的なリニューアルが行われました。
事業構想学群の有志の学生がワーキングチームに参加し、住民との意見交換を実施
施設名称・ロゴ・什器をデザイン/新たな人々の“結び目”となるように
事業構想学群有志の学生たちがワーキングチームに参加、寺岡地区・紫山地区の住民と「これからの多世代交流のかたち」について意見交換を行いました。学生たちが行う多世代交流コンテンツの提案について地域住民の関心は極めて高く、また、高齢者層が地域全体で子育てをしていきたいという意識があることがわかりました。学生たちは、泉パークタウンの街づくりの理念や住民の満足度向上のための施策について理解を深め、これらの連携を経て多世代交流拠点の施設名称・ロゴの検討・什器デザインの検討を行いました。
「寺岡 Knots」
「この地域に新しい“つながり”の場を提供し、そこが人々の新たな“発見”の場となれば、人生がよりよいものに、より新しいものになる。」という想いと、新たな“結び目”が数多く生まれる期待を込めて施設を「寺岡 Knots」と命名、また、デザインしたロゴマークは、「ともに生きる」「幸せな空間の循環」を意味する“相生結び“をモチーフにしており、正式に採用されています。
「Big&Small Table(s)」
東京オリンピックのエンブレムにも採用された“組市松紋“をモチーフに宮城大学の学生が設計・製作した「Big&Small Table(s)」が配置されています。3 種の四角形が成す角度は 5 パターンで、テーブルの配置によって様々な向き合い方・隣り合い方が可能です。どこに座って、どちらを向いて、どんな時間を過ごすかにより、多様な風景が生まれます。
これらのデザインは4月1日、寺岡Knotsの除幕式で地域住民に向けて披露されました。宮城大学・三菱地所は、今後もまちづくり・地域創生分野を中心に、泉パークタウンの多世代の方々を対象とした各種イベント・プログラムを実施するなど、地域の資源活用と課題解決を通じて地域社会に貢献することを目指します。
これまでワーキングチームをまとめあげてきた三菱地所株式会社東北支店統括の遠藤雄二氏は「クリエイティブな学生たちとのミーティングはとても刺激的なものでした。今回、施設名称・ロゴ・什器のデザインを宮城大学と共創する機会をいただき、ワーキングチームを立ち上げ、意見交換を重ね、そしてそれぞれが形となって、地域の方々へお披露目するに至りました。固定観念にとらわれず、繰り返しアイディアを捻出してくれた学生たち、専門的見地からフォロー・サポートしていただいた先生の方々に心より感謝しています。今後も、継続して宮城大学と連携し共創を推し進め、泉パークタウンにお住まいの方々のQOL(クオリティ オブ ライフ)向上に寄与するとともに、全国の郊外型住宅地の課題解決やサステナブルなまちづくりに資する成功事例を築き上げることを目指していきたいと思います。」とコメントを寄せています。
多世代交流拠点「寺岡Knots」について
「寺岡Knots」は、多世代交流をテーマに大空間のFREE SPACEとリモートワークや会合等に対応したRENTAL ROOMを備えた交流拠点です。
FREE SPACE
既存区画壁を撤去し、200 ㎡以上の広々とした空間を確保しました。地域の小中学生の放課後学習や地域の方々の集まりなど、幅広い年齢層の方々が自由にご利用頂けることに加えて、定期的に世代間交流を促進するイベント等を開催する予定です。
RENTAL ROOM
PC 接続用ディスプレイや会議用マイク等を完備しリモートワーク等に活用可能な「boat」、 大型モニターやキッチンを完備し打ち合わせや会合に活用可能な「vessel」の 2 種類の個室を整備しました。WEB上から手軽に予約・決済することができます。
CAMP FRONTIER(入居テナント)
東北電力グループの東北電力フロンティア(株)が 入居し、4 月 1 日より、キャンプ体験&用品レンタルサービス「CAMP FRONTIER」を開始します。東北電力フロンティア(株)は、本サービスを通じて、泉パークタウンにお住まいの皆さまの「かぞく時間」を豊かにするとともに、「寺岡 Knots」を起点とする交流人口の増加を目指します。
指導教員プロフィール
・中田 千彦:事業構想学群 教授
住宅設計やインテリアデザイン、地域産業のための施設、アートのための空間デザインなどを行いつつ、出版や編集のメディアデザイン、さらには学生との共同作業によって東日本大震災以降の地域デザインについて考え、新しい時代の地域づくり、空間設計をどのように考えるのか、地域社会にふさわしい環境デザインは何かを研究、実践しています。
・高山 純人:事業構想学群 講師
マーケティングゼミは、現代社会における消費者ニーズの発見と価値創造の手法、ビッグデータのマーケティングリサーチ分野への利活用、感性の変遷とブランディングを研究しており、マーケティングや新規事業開発を専門分野とする研究室です。
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