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24.11.22

薄井助教らによる「VR Teaching Materials for Dance Learning」が、Ed Media 2024優秀ポスター賞を受賞!!

価値創造デザイン学類の薄井洋子助教は、ICT技術を使った学習者の学びの支援について研究しており、モーションキャプチャによる身体動作のデータや、様々な三次元データをCGやVR(Virtual Reality:仮想現実)へ応用することによる学びについての研究を行っています。この度、教育分野における情報技術・ICT技術の国際カンファレンス「EdMedia 2024」において「VR Teaching Materials for Dance Learning(ダンス学習のためのVR教材)」を発表し、OUTSTANDING POSTER AWARD(優秀ポスター賞)を受賞しましたのでお知らせいたします。

中学校のダンス必修化、コミュニケーションを軸としたダンス学習の教材が求められている

薄井助教ら、CGアニメーションを活用したVRダンス教材を開発

2012年度(平成24年度)実施の学習指導要領では、中学校において、運動神経やリズム感だけでなく「仲間とのコミュニケーション能力」を向上させるためダンスが必修化となりました。改訂前後の体育ダンスに関する調査では、ダンス指導に関し不安を感じている教員が多いと報告されていて、各地で教員向けのダンス研修が行われたり、最近では動画配信でのダンス教材が増えたりなど、ダンスを教える側の支援が増えつつあります。現場の教員からは、「(生徒にとって)ダンスの動きがわかりやすい教材」や「生徒同士が会話を通して動きを分析的にみられるような教材」が求められており、それらを満たすICT教材の作製が急務です。薄井助教らは、VRゴーグルなどを用いてユーザーがCGで作られた仮想世界にいるかのような感覚が体験できる技術に着目。今回の研究は、360度どの角度からも動きを視聴することが可能となるCGアニメーションを活用したVRダンス教材を開発し、その効果検証を行うことで、ダンス学習の支援が可能かどうか考察したものです。

薄井助教は「私の研究は大きくICTを用いて学習者の学びを支援しようと試みています。最近はモーションキャプチャによる身体動作のデータ、またその他の3次元データをCGやVRへ応用することによる学びについての研究をしています。引き続き、ICTがもつ無限の可能性と人間の学ぶ力を生かした新しい時代の学びのデザインを追究していきたいと思っています」とコメントしています。

研究情報の詳細

  • 受賞名:EdMedia 2024, OUTSTANDING POSTER AWARD(優秀ポスター賞)
  • 業績名:VR Teaching Materials for Dance Learning(ダンス学習のためのVR教材)
  • 研究者:Yoko Usui, Miyagi University, Katsumi Sato, Tohoku University, Japan
    ※当研究はJSPS科研費 JP20K13980の助成を受けたものです。

EdMediaについて

EdMediaは、教育における情報技術とeラーニングの研究・開発・学習、およびその実用化の推進を目指す国際的教育組織Association for the Advancement of Computing in Education (AACE)が主催する国際学会です。1987年より開催されており、教育分野において世界的に最も影響力を持つ国際カンファレンスの一つです。70 か国以上から研究者や実務者が参加しています。毎年行われる大会では、研究・開発・アプリケーションについて議論し、情報交換するフォーラムが行われています。OUTSTANDING POSTER AWARD(優秀ポスター賞)は、ポスター発表での発表内容・プレゼンテーション・質疑応答などにおいて優れた発表であったことを顕彰するものです。

研究者プロフィール


薄井助教は下記プログラムにも参画しています
Downstreamから学ぶDX
未来志向型アントレプレナーシップ

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