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22.10.25

9/3-4太白キャンパスで日本応用藻類学会 第20回記念大会を開催しました

令和4年9月3-4日に宮城大学太白キャンパスの大講義室を会場として日本応用藻類学会第20回記念大会を開催しました。食産業学群の三上浩司教授(学会会長)と日渡祐二教授を含む学会幹事たちにより1年前から本大会の準備が進められてきましたが,当初予定していた完全対面方式での開催から,対面とリモートのハイブリッド形式に変更し行いました。

シンポジウムと口頭発表を通して,日本の海藻研究を俯瞰する2日間

大会では,1日目に記念シンポジウム,2日目に通常例会と総会が行われました。ハイブリッド開催ということで参加者が当初よりも大幅に下まわる44名となり,内29名がリモート,15名が対面での参加となりましたが,質疑を通して熱気のある大会となりました。
シンポジウムでは,12名のシンポジストによる「日本の海藻研究を俯瞰する ~多岐に渡る海藻研究の現状~」と題した講演が行われ,いずれも各専門分野における先端的な研究の紹介があり,現在進行中の多様な海藻研究に触れることができました。2日目は通常の例会が行われ,12題の様々な分野からの口頭発表が行われました。日本応用藻類学会の学会誌である「Algal Resources」では,各シンポジストが執筆する総説を集める特集号の発行が予定されています。
※購入方法は発行後に日本応用藻類学会のウェブページで告知予定

学会長を務める三上教授は,「ハイブリット形式の開催に加えて,前日からの沖縄への巨大台風接近の影響により急に沖縄からの対面参加ができなくなり,対面での参加人数が減ってしまいましたが,食産業学群の紺屋直樹講師や三上研究室・日渡研究室の学生の方々の強力なサポート,および本大会のために駆けつけてくれた第1回学生優秀賞受賞者・佐藤夏海さん(令和3年度三上研究室卒業生)の献身的なサポートが実り,大会は大きな問題が起きることなく進行され,プログラムに沿った充実した内容で終了することができました。とても実りある大会を開催することができたと思います。今後も太白キャンパスを会場として大会が行われる予定なので,コロナの状況が早く収まり,多くの皆さんに仙台に来ていただくことで活気に満ちた大会が可能になることを期待したいです。本大会を開催するに当たり太白キャンパス事務部や上述の皆様には大変お世話になりました。この場を借りてお礼申し上げます。」とコメントしています。

開催概要

名称 日本応用藻類学会 第 20 回記念大会
日時 9月3日(土)10:30~18:00(シンポジウム)※9:50~ 受付開始
9月4日(日)10:30~17:30(年会)
会場

宮城大学 太白キャンパス 大講義室,控室

(宮城県仙台市太白区旗立二丁目2番1号)
日程

9月3日(土)

9:50~受付開始

10:20~10:30趣旨説明

10:30~12:30緑藻セッション発表

13:30~15:30紅藻セッション発表

15:45~17:45褐藻セッション発表
17:45~18:00総合討論

9月4日(日)

10:30~12:30 一般口頭発表

13:30~16:30 一般口頭発表

16:30~17:30 総会

(会主催の懇親会は中止)
大会参加費

日本応用藻類学会会員:事前申し込み2,000 円,当日申し込み3,000円

日本応用藻類学会非会員:事前・当日申し込みとも4,000円

*聴講のみ学部学生の参加費は無料にします(要旨の配布はしません)

*当日入会される参加者は,当日参加費(3,000 円)と年会費(一般:5,000 円,学生:3000 円)を申し受けます。
申し込み方法

参加者は一般研究発表の有無に関わらず,別紙会員用または非会員用の参加登録票の様式により電子メールまたは FAX でお申し込みください。様式などの詳細は公式サイトをご覧ください

http://jsap.web.fc2.com/20th_meeting_take2.pdf
問い合わせ

〒771-0361 徳島県鳴門市瀬戸町堂浦地廻り壱96-14

徳島大学水圏教育研究センター

岡 直宏(庶務幹事)

E-mail:soc_appl_phycol(a)yahoo.co.jp,FAX:088-683-7027

※メールの際は(a)を@に変えてご利用ください。

現状を考慮してリモートと対面のハイブリッド形式で行いますが,1日目に大規模な海藻関連シンポジウム,2日目に通常の大会を予定しています。シンポジウムは「日本の海藻研究を俯瞰する~多岐に渡る海藻研究の現状~」と題して開催され,日本を代表する海藻研究者が12人集まり,基礎から応用にまたがる幅広い研究について最新の情報が提供されます。このような規模でのシンポジウムは海藻関連ではほとんど行われておらず,第20回記念大会にふさわしい試みになると期待しています。2日目の大会では,複数の大学や研究機関からの成果発表があり,宮城大学食産業学群からは三上教授日渡教授,および4年生の齊藤明日香さんが発表します。

研究者プロフィール

植物分子生物学,水圏植物生理学,海藻生物学を専門分野とし,海苔の原材料であるスサビノリやウップルイノリなどの原始紅藻を研究材料として,発生・形態形成・環境ストレス応答などの基礎研究や,それらの知見を活かして,例えば地球温暖化のノリ養殖業へのダメージを緩和するための技術開発や高温耐性品種の作出などの応用研究を行っています。また,日本応用藻類学会の会長を務め食産業学群に学会本部を設置するなど,宮城県を中心とした「東北から世界に向けた海藻研究成果の情報発信」にも取り組んでいます。


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