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24.01.16

12月,大崎市民ギャラリー緒絶の館「japan/漆の表現展」に土岐謙次教授の乾漆作品が出展されました

事業構想学群土岐謙次教授は,日本の伝統工芸である「漆」と,CADをはじめとするデジタルデザイン技術の融合による,新たな工芸・アートワーク・デザインを研究しています。土岐教授の乾漆作品が,2023年12月6日から17日にかけて大崎市民ギャラリー緒絶の館で行われた「japan/漆の表現展」に出展されました。たくさんのご来場ありがとうございました。

本展示では,鳴子漆器等を含む各年代の漆器など120点が出展。古来における漆から,現在,そして未来へ向けた技術としての漆を一望できるような展示となりました。土岐教授は乾漆椅子,乾漆テーブルなど5点の作品を出展。また,本学における「いのりのかたち」展(2021年)などを共同開催したビジュアルデザインスタジオWOWによる「『BAKERU』乾漆面(朱溜・土岐教授作)」も展示。FabLab SENDAI – FLATによる漆アクセサリー作りワークショップも開催されました。

土岐教授は「今回,名だたる作家さんと共に,私たちの構造乾漆をご紹介いただいて光栄でした。これから天然素材で新しいものづくりをしたい人に,漆でつくる仕組みと性能をお見せしたい。そのうえで,何をつくるか,ということを皆さんに考えてもらえたらと思います」とコメントしています。

大崎市民ギャラリー 緒絶の館について

「緒絶の館(をだえのやかた)」は,酒蔵を利用した展示室も併設した趣きのある空間で,各種美術展の鑑賞と市民の創作活動の発表の場として親しまれています。平成4年に大崎市民の要望により,慶応年間に建てられた酒蔵を利用して開館しました。平成7年,旧国土庁の地域個性形成事業により,蔵のある景観を活かし新たなギャラリーを隣接させる形で建設,平成8年より市民ギャラリーとしてオープン,平成18年市町村合併により「大崎市民ギャラリー」として名を変え,市民に親しまれています。

「緒絶の館(をだえのやかた)」という名前は,万葉の時代より歌人に愛され,和歌に詠まれた悲恋の歌枕「緒絶の橋」に隣接していることから付けられました。この「緒絶の橋」は「万葉集」の他に「後拾遺集」や「源氏物語」などにも登場。松尾芭蕉の「奥の細道」では,心惹かれつつも道に迷って訪れることができなかった歌枕の地として書かれています。

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